2018年2月16日金曜日

【浮世のカルデア事情】第2話「聖女」【FGO二次小説】

■あらすじ
砂落浮世(サラク・ウキヨ)と言う人間らしい人間のマスターがいるカルデアの物語。コメディタッチに描いたFGOの二次小説です。
※改題前:人理改竄系カルデア

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ マシュ・キリエライト ジャンヌ・ダルク


Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/
■第2話

第2話「聖女」


「マシュマシュ~、今日はまじあれなの? 召喚されるサーヴァントが星五確定って言う公式からのご褒美の日なの?」

どうも、先輩のお世話係こと、マシュです。
特異点Fからカルデアに無事に帰って来た先輩は、第一特異点にも行かず、マイルームでぐうたらとゲームして過ごしています。もう人理完全焼却秒読み待ったなしです。
そんな折、ドクターロマンが突然「今日はヤバい日だから! ヤバいサーヴァント来る日だから! 聖晶石溶かそう!?」と、トチ狂った様子で先輩の部屋に飛び込んで来て、先輩に股間を蹴り上げられて悶絶して動かなくなったのですが、先輩は目の色を変えて守護英霊召喚システムの元に向かったのです。
「ご褒美か定かではありませんが、確かに今日は魔術が著しく高まる日のようですね」と、わたしは賢いので先輩には適当に相槌を打つ事にしました。
「だよねぇ、何か高まってるよねぇ。よし、じゃぶろう」召喚する事をじゃぶるって言うのやめてほしいです先輩。
ともあれ今回はカルデアなのでマトモな触媒が用意されますから、マルタさんのように気落ちするサーヴァントが出ない事は確定的に明らかです。
「やっぱアレだよね、聖女欲しいよね」先輩が“牛丼食べたいよね”のノリで顎に拳を添えています。「特にアレだよね、ジャンヌオルタさん欲しいよね」まだ未見の筈のサーヴァントの真名を知ってる辺り流石先輩です。
「ジャンヌ……ジャンヌ・ダルクの事ですか?」文脈からそれとなく察する賢い助手ことマシュはわたしです。「確かに彼女ほどの英霊であれば、戦力増強も甚だしいと思いますが」
「ここはやっぱり触媒が胆だと思う訳よマシュちゃん」と言って、コップを守護英霊召喚システムの上に置く先輩。
「何ですかあれは先輩」見覚えが有るコップです。病院とかで。
「見て分かるでしょ、病院とかにあるアレだよ」残念ながらわたしの想像が当たってしまいました。
「だとしたらあの中身は……」想像すらしたくないモノが入ってる予感です。
「聖水聖水」雑に応じる先輩です。「よし、えーと何だっけ、天秤の護り手よー!」召喚の儀式も雑の極みです!
しゅわー、と出現したのは、白銀の甲冑を纏った女性です。
「サーヴァント、ルーラー、ジャンヌ・ダルク。お会いできて本当に良かった」
爽やかな微笑を浮かべて先輩に挨拶する方は紛れもなく聖女でした。
「キター! 聖女キター!」興奮の極地の先輩です!「ようこそようこそ! 我がカルデアへ! あっ、でもオルタじゃない」
「オルタ……? あぁ、私の裏側……とでも言うべき私の事ですか」苦笑を浮かべるジャンヌさん。「彼女の事も迎えたいと思って下さるマスターであるなら、私は貴方を心より信じます。共に戦いましょう!」と健気に握手を求めてきました!
「うん、そうだね! 宜しくジャンヌさん!」白々しくも握手を返す、流石先輩です。「ところでジャンヌさんは聖人だから、聖水を触媒にしたから召喚に応じてくれたのかな?」
「聖水を触媒に?」不思議そうに眼を丸くするジャンヌさん。「……えぇ、まぁ、そういう事も有るでしょう。今回は特殊な聖杯戦争と伺っています、聖水を触媒にする事で聖人を召喚する事も、起こり得る現象であると思います」
「なるほど……」先輩の顔が完全に悪人です。「まぁ私も聖人みたいなところあるし? 私の老廃物が聖水扱いされてもおかしくないよね!」絶対に言うと思いました!
「……マスターの、老廃物……?」ジャンヌさんの顔が見る間に曇っていきます。
「ほら、女の子の排出した液の一種がさ、当代では聖水って呼ばれたりも――」「マスター、少しお話宜しいですか?」「あっ、はい」
……そうして、ジャンヌさんに連れられて行った先輩と次に会った時、すんごい晴れやかな顔で「聖人は冗談が通じない」と血反吐を吐いたのは、また別の話にします。

【後書】
ジャンヌさんは去年のお正月にお迎えした、★5確定ガチャさんの初★5鯖でした。
当時はドチャクソお世話になりまして、イベントやら修練場やら種火やら引っ張りだこでしたよ~。なのにこの扱い!w
ジャンヌさん本当に好き過ぎるのですが一年一ヶ月Playしてやっと絆Lv9です。何とかお盆までには絆Lvカンストさせたいですよね…!
あとこの作品、月一連載で更新して参ろうと思っておりましたが、そこそこストックが増えてきたので隔週更新に切り替えようと思いまする。と言う訳で次回、第3話「嘘好き」…嘘と言えばあの娘です。
予定では2018/03/02更新…って「艦娘といっしょ!」といきなり被った?? 気がするので、手のひらクルックルしますが、2018/03/09に更新されると思います! お楽しみに~!

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