2018年3月23日金曜日

【浮世のカルデア事情】第4話「強武器」【FGO二次小説】

■あらすじ
砂落浮世(サラク・ウキヨ)と言う人間らしい人間のマスターがいるカルデアの物語。コメディタッチに描いたFGOの二次小説です。
※改題前:人理改竄系カルデア

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ マシュ・キリエライト 風魔小太郎


Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/
■第4話

第4話「強武器」


「小太郎く~ん、小太郎く~ん」

どうも、先輩の部屋で一緒にゴロゴロしているマシュです。
突然わたしと先輩しかいない部屋で名前を呼び始めたので、誰かとわたしを勘違いしている? と思って声を掛けようとした瞬間、「御用ですか、主殿」と言う声と共に、パカッと天井が開きました!
小太郎さんです! 風魔小太郎さんが天井からわたしと先輩を見下ろしています!!
「いやー、あのさぁ、私もそろそろ武器が必要だと思うんだよね」よっこらしょと起き上がり、あぐらを掻いて小太郎さんを見上げる先輩の威風堂々たるや、まさに一国の主です。「こう、ほら、あるでしょ? サーヴァントですら撫で斬りに出来る武器とか」言ってる事はだいぶぱっぱらぱーですが。
「サーヴァントですら撫で斬りに出来る武器ですか……」音も無く天井から降りてきて、先輩の横に正座する小太郎さん。「主殿も鉄火場に出て刃を交えたい……と言う事ですか?」
「ほら、アレじゃん? サーヴァントが皆やられちゃった時にさ、私がこう、ササッと現れてエネミーを斬獲できたら、こう、カッコ良くない?」いざと言う時の場合を考える先輩……流石です!「私だけでも生き残れば勝ちでしょ?」言い方がゲス過ぎますが!
「護身用にと言う訳ですか、なるほど……」真剣に考えて下さる小太郎さんが可哀想なほどに、先輩がゲスの塊である事を謝りたいわたしです。「主殿が狙われる事態に見舞われてる時点でサーヴァントとして恥辱の極地ですが、そういう事であれば僕が武器を見繕いますよ」ニコッと微笑む姿はまさにイケメンの小太郎さんです!
「じゃあアレ、サーヴァントを一撃で葬り去れる的な武器を一つ」お前は何を言ってるんだ感溢れ過ぎな先輩にツッコミを入れたくて仕方有りません。
「サーヴァントを一撃で葬り去れる武器、ですか」小太郎さんもそんなに真剣に考えなくとも……「魔剣、妖刀の類いならば或いは……」もう既に嫌な予感がマッハです。
「じゃあそれ、そんな奴をお願いしにゃーんす」ニパーッと無邪気に笑う先輩からは、雑さしか感じられません。
「心得ました。暫しお待ちを――」シュッと天井の隙間に入り込み、視界から消え失せてしまう小太郎さんです。
それから三分ほど先輩とポテチを突き合っていると、「お待たせ致しました」と言う声と共に、小太郎さんが天井からシュッと落ちてきました。
「おー、どれどれ?」ポテチの油まみれの手をぺろぺろ舐めながら尋ねるんですね先輩。
「狂刀■■■■■と言いまして、これならばサーヴァントですら一撫でで瞬斬できるかと」とんでもないモノが出てきました!「主殿であれば使いこなせるかと思いまして……」
「わーい、これがそうかー」先輩が狂刀■■■■■に触れた瞬間、「ぽぴーっ!」と言いながら全身を破裂させて果てました。
「……」あまりに惨たらしい様相を呈している部屋の中で、わたしは血と臓物に塗れた小太郎さんに視線を移しました。
「……」残念そうな表情で瞑目していた小太郎さんが、小さくこう呟きました。「……ただ、常人が触れると、その……」その先は言わなくても分かりました。
「……小太郎さん、掃除、手伝って頂けますか……?」
「……微力ながら、手伝わせて頂きます……」
その後、狂刀■■■■■はカルデアの倉庫に叩き込まれ、無事再生を遂げた先輩は武器恐怖症に陥り、第一特異点は未だに攻略されないのでした。

【後書】
我がカルデアの古参キャラの風魔小太郎君。何せPlay開始してから約1年経ってようやく星4アサシンの式さんや不夜城のアサシンさんをお迎えした所なので、それまでずぅーっとアサシン枠は彼一人に任せっきりでしたからね!
あと狂刀■■■■■に関しては余裕で捏造です。武器蒐集家の小太郎君なら妖刀プルトニウムぐらい持ってそうな気がしたのでね! うっかり! てへぺろ!
と言う訳で次回配信は2018/04/13(金)を予定しております! お楽しみに~!

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