2018年4月25日水曜日

【余命一月の勇者様】第1話 一ヶ月経ったら、お前死ぬのか?【オリジナル小説】※再掲

■あらすじ
「やりたい事が三つ有るんだ」……余命一月と宣告された少年は、相棒のちょっぴりおバカな少年と旅に出る。
※注意※2016/09/28に掲載された文章の再掲です。本文と後書が当時そのままになっております。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【カクヨム】、Fantia【日逆孝介の創作空間】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
異世界 ファンタジー 冒険 ライトノベル 男主人公 コメディ 暴力描写有り

カクヨム■https://kakuyomu.jp/works/1177354054881809096
Fantia【日逆孝介の創作空間】https://fantia.jp/posts/8900

■第1話

第1話 一ヶ月経ったら、お前死ぬのか?


突然、「貴方の寿命は残り一ヶ月です」と言われたら。

訳が分からず怒り狂うだろうか、それとも悲しみに暮れるだろうか、或いは自暴自棄に陥ってしまうだろうか、はたまた事実として受け入れて淡々と過ごすだろうか。
生きていれば、誰であっても、どんな環境であっても、どうあっても必ず訪れる、死。それはいつやってくるか分からないからこそ、命は尊く儚い、と言う夢を見せてくれる。
誰も回避できない宿命の期日が予め定められていて、自分の力ではどうしても覆せない時、その終末の日に絶望したり、その末期までの日々に希望を見出したり、何もかも放棄して自堕落になったりするだろうか。
そんな事を取り留めなく考えながら、咲原(サキバラ)ミコトと言う青年は、死の宣告者にお茶を勧めるのだった。

◇◆◇◆◇

「済みません、咲原ミコト、と言う御方を探しているのですが」
冒険者として活動を始めてから四年の月日が流れ、咲原ミコトの歳は今年で十九を数えた。
日に焼けた肌に、短く切られた黒髪、緑色の瞳、中背且つ細身でありながら引き絞られた筋肉は隠しきれていない。優しげな風貌に似合わない傷痕が顔のあちこちに刻まれ、若輩でありながら歴戦の冒険者である事を匂わせた。
普段はヒネモスの街で受けられる冒険者ギルドに持ち込まれた依頼を熟し、稼いだ金を父親の借金返済に回す日々で、碌な贅沢もしてこなかった。
それも今日の魔獣退治で全額返済を完遂し、ようやく人心地付ける、と思った矢先の彼の目の前に、一人の男が立ち開かった。
三十代ほどの男。額に呪文が記された札を貼りつけている姿は、キョンシーを連想させる。青白い顔色に、痩せこけた肉体、生気の感じられない雰囲気と、まさに生ける屍と言った態だ。
「ミコトならこいつだぜ?」
ミコトの隣に立つ、幼馴染であり冒険者仲間である追瀬(ツイセ)マナカが何の躊躇も無く応じる。
大柄な体躯、短い赤髪、鮮やかな紫色の瞳、額には白色の鉢巻き、そして人懐っこい笑顔。背に自身の身長ほど有りそうな大剣を背負った彼は、ミコトが唯一の相棒として認める、年齢が一つ上の幼馴染。人情に厚く、義理堅く、優しく強いと言うイケメンの申し子みたいな男だが、唯一の欠点はバカと言う事だ。
マナカが何の疑問も無く紹介してしまっては誤魔化す余地が無い。尤も、ミコト自身は隠すつもりが無かったので「俺がミコトだが」と素直にキョンシーっぽい男に振り向く。
キョンシー男は全く表情筋を動かさずに、ただ声調だけは嬉々として、「ぉお、貴方でしたか。申し遅れました。わたくし、こういう者です」と名刺を差し出してきた。
「これはどうも」と受け取り、マナカと共に文面を改める。
【取り立て屋 羽鹿アヤツ】とだけ記されていた。
そしてその情報だけで相手がどういう存在で、何を求めてここに来たのか把握する。
「親父がお世話になったみたいで」
「げ、またおやっさん関連かよ。折角今日で借金完遂したのに、またかよー」
苦笑を浮かべる程度の反応しか見せないミコトに対し、マナカは絶望を体現するように頭に手をやり、その場に跪いて天を仰ぐオーヴァーリアクションを見せた。
「あまり驚かれないのですね?」アヤツと名乗る男は不思議そうにミコトを見やる。
「いつもの事だからな」素っ気無く応じると、ミコトは歩き出した。「立ち話も何だし、家まで来てくれよ。茶でも出すから」
「はぁ」呆気に取られた様子のアヤツ。
「ミコトのお茶はまじで美味しいから飲んでけって! 俺も大好きなんだよー、あいつの淹れたお茶!」と言って途端に浮き足立つマナカ。
アヤツは困惑している様子だったが、断る理由も無かったのか、二人の後を追ってミコトの家にお邪魔する事になった。
ボロボロの木造平屋建て。壁面は傷だらけで穴だらけで補修跡だらけ。雨漏りの対策なのだろうか、部屋にはコップやら茶碗やらがあちこちに無造作に置かれている。
その只中にマナカが座り込み、「あんたも座ったら?」とアヤツに声を掛ける。
「……では、失礼します」
その場に正座すると、部屋の内装を見渡すアヤツ。
鍛錬用と思しき木剣が幾つか壁に吊るされている。家具は椅子も机も無く、座布団や布団も無い。剥がれかかった木板が無造作に敷かれているだけの床。窓はガラスが割れた箇所を雑に補修した跡が窺える。隙間風がびゅうびゅう吹き抜ける、オンボロ屋敷だ。
「待たせたな、粗茶だが」
と言って、ヒビの入った盆にお茶の入った茶碗を持って座り込むミコト。マナカが「おーう、待ってたぜー! ずびびっ、かぁーっ! うめえ!」と盆から颯爽と茶碗を取り、一口呷って賛美し始める。
「有り難う御座います」と言ってアヤツも受け取ったが、口をつける前にミコトに視線を向けた。「取り立て屋を生業としてから随分経ちますが、こんな厚遇は初めてです」
「そうなのか? ウチに来る取り立て屋は大体面子が決まってるから、いつもこんなんだけど」と言って自分が淹れた茶を啜るミコト。「うん、美味いな」
「なるほど、よほど苦労されてきたのですね」アヤツは表情筋を動かさずに、同情するような声音を吐き出した。「では、早速本題に入らせて頂きます。ミコト様も既にご承知されているかと存じますが、貴方のお父上である咲原トカナ様が或る賭博場で負け越し、負債の代理人として貴方をご指名なさいまして」
「またかよー、ホントお前のおやっさんはクソだよなー」マナカがここぞとばかりに苦言を呈する。
「いつもの事だろ」肩を竦めて鼻で笑うミコト。「それで、幾らくらい借金を拵えたんだ?」
そこで数瞬の間が生まれた。アヤツの表情筋が全く動かないため何を考えているのか掴めなかったが、碌な事ではないのだろうな、とミコトはひっそりと溜め息を零す。
「咲原トカナ様が賭け金として扱ったのは、金銭ではなく、寿命です」
アヤツの言葉に、マナカが「それってどういう事なんだ?」と不思議そうな面持ちでミコトに問いかけたが、ミコトは「さぁな」と肩を竦めるだけだった。
「魔法賭博、と言うのをご存知でしょうか」アヤツは問いかけるように声を発したが、反応を待つ前に続けた。「金銭ではなく、寿命をやり取りする博打です。勝てば長寿、延命が約束され、負ければ寿命が減り、最悪死に至るギャンブルです」
「やべーなそれ。お前のおやっさんがやっちゃいけないギャンブルナンバースリーくらいにはランクインするな」
マナカが他人事のように話しかけてくるが、その時点でミコトはアヤツが何を言いたいのか察してしまい、「なるほど、俺の寿命を取り立てに来たのか」と先に結論を言ってしまう。
「え? そうなの?」何も分かってない様子のマナカ。
「お察しの通り、貴方のお父上であるトカナ様はご自身の寿命を全て使い果たした後、貴方の寿命も賭け金に上乗せして、敗北し、お亡くなりになりました」
淡々と、機械的に告げるアヤツ。
マナカが「おいおいまじかよ、おやっさん遂に死んじまったのかよ。えーと、こういう時は何て言うんだっけ? ご住職様だっけ? ご苦労様?」と考え込み始める。
「ご愁傷様だな」ミコトが助け舟を出す。「それで、俺の寿命を幾つ取り立てていくんだ?」
「……これも驚かれないんですね?」驚いた表情を浮かべずに、驚きの声を上げるアヤツ。
「いつかこんな日が来ると思ってたからな」お茶を啜り、関心が無さそうに応じるミコト。
まるで動じない様子のミコトに言葉を失うアヤツだったが、咳払いして話を戻した。
「わたくしがここに来たのは、ミコト様の寿命がどれほど残っているのか確認し、そこからトカナ様では不足だった分の寿命を差し引きするためです」
「つ、つまりどういう事なんだ?」難しい表情で尋ねるマナカ。
「俺の寿命を頂いていくんだと」簡単に説明するミコト。
「な、なるほど。すげーハイテクだな」訳が分かってない様子のマナカ。
「拝見した限り、ミコト様の寿命は残り六十五年でしたので、トカナ様の不足分を減算すると、寿命は残り丁度ゼロ年になります」
間。
「それって俺が今ここで死ぬって事か?」
「そうなります」
「ぇえー!? ちょっと待ってくれよ!!」突然立ち上がるマナカ。「ミコト、お前死ぬのか!? 今!? 今死ぬのか!? ちょっ、ぇえー!?」驚き慌てふためいている。
「落ち着けってマナカ」苦笑を浮かべて宥めるミコト。「いつかこうなる日が来ると思ってたからこそ、お前に色々教えておいたんだろ。冒険者ギルドでの依頼の受け方とか、仲間と協力するための礼儀とか」
「だって! お前! ぇえ!? そんな!! 嘘だろ!? お前がいなかったら俺生きていけねえよ! なぁアヤツ!? お前もそう思うだろ!?」突然アヤツの肩を鷲掴みにして揺さ振りだすマナカ。
「わ、わたくしに言われましても」ガックガックと頭が揺れてもアヤツの表情筋が動く事は無かった。
「お願いだよお! こいつ死なせねえでくれよお! 俺はこいつがいないと何にも出来ねえんだよお! 頼むよお!」遂に号泣しだすマナカ。
「あ、こいつの事は無視して良いから話を続けて良いぞ」
「お前非情過ぎるだろミコトぉ!? おまっ、お前が死ぬんだぞ!? 何でそんな冷静なんだよ!?」ミコトの前で地団駄を踏み始めるマナカ。
「だから言っただろ、いつかこんな日が来るって思ってたからだって」
「思っててもそんな日が来たら嫌なんだよ俺はああああ!! うわああああ!!」
蹲って号泣するマナカを無視して、ミコトは改めてアヤツに向き直る。
「因みにそれって、今すぐこの場で俺が死ぬって認識で良いのか?」
「え? あ、はい、そうですね。寿命を取り立てた瞬間、貴方から生命力が失われますので、その時点で永眠、と言う形になります」
「じゃあ……そうだな、取り立てはちょっとだけ待って貰って良いか?」
ミコトのその台詞に、アヤツは(気丈に振る舞っていても、やはり突然の死に戸惑っているようですね)と和やかな感想を懐いたのだが、その感想はすぐに霧散していく事になる。
部屋の隅に置かれていた木箱を引っ張り出し、薄汚れた用紙に筆を走らせていくミコト。隣でマナカがギャン泣きしているにも拘らず、全く意に介さずスラスラと何かを書き記していくミコト。
(遺書でしょうか……?)と思ってアヤツがこっそり覗き込むと、そこにはこう記されていた。
【一、冒険者ギルドへは出来る限り毎日顔を出す事。
二、挨拶はしっかりする事。挨拶されたらしっかり返す事。
三、飯が食べたくなったらお店に入り、代金を支払ってから食べる事。
四、冬になる前に薪を集める事。
五、毎朝欠かさず洗顔と髭剃りをする事。
六、寝る前に必ず歯を磨く事。
七、お金が無くなる前に冒険者ギルドの依頼をこなす事。
八、買い物は安いモノではなく必要なモノだけ買う事。
九、……】
「……それは何ですか?」
不思議そうにアヤツが見つめている事に気付いたミコトは一旦筆を止め、「これは、そこのマナカに宛てたメモだよ。俺がいなくなった後も生活できるようにしておかないと、色々大変だろうし」と自分で肩を揉んだ後、「後は……あぁ、炭酸を飲み過ぎない事だな。それと……」と再び筆を動かし始めた。
暫く黙々と綴っていたミコトだったが、やがて筆を擱き、アヤツに向き直る。
「これで準備万端だ。いつでも取り立ててくれ」
「……本当に良いんですか? 他に悔いや、遣り残した事は無いんですか?」
困惑した声を上げるアヤツに、ミコトは苦笑を滲ませる。
「どの道今すぐ死ぬんだから、有ったとしても仕方が無いだろう」
「諦めるんですか?」
アヤツを見据えるミコトの視線に、感情の色が混ざり込む。
それは生への渇望でも、現実への悲観でもない、厭世染みた、黒い感情。
「親父の借金返済に振り回される日々だったけど、マナカがいたからそれなりに楽しくやれたし、退屈もしなかった。今ここでその人生が閉ざされるとしても、不満は無い。だから、良いんだ」
そう告げた後、言い訳するように、微苦笑を浮かべて、ミコトは続けた。
「俺以上に不幸な奴はごまんといるし、俺以上に悲惨な死を遂げた奴だってごまんといる。俺だけが特別じゃないんだ。運命とか信じてる訳じゃないが、俺はそういう星の巡りだったんだろうって、そう考えてる」
「ミコトはなぁ! 十で冒険者の手伝いを始めて、十五で冒険者になってからずっと、ずうーっとおやっさんの借金返済しかしてこなかったんだぜ!? なのに、何だってこんな終わり方しなくちゃいけねえんだよ!! もっと報われても良いだろ!? 俺は認めねえぞ! ミコトは、もっと自由に生きなくちゃいけねえんだよ!!」
号泣しながら立ち上がったマナカの怒号に、ミコトは耳に指を突っ込んで聞き流し、アヤツは呆気に取られたように言葉を失った。
「親父の借金を返済せずに過ごす事だって出来たんだ。俺は自分で選んで借金返済の道を進んだんだ。これは自由に生きた証拠だろ?」
「そ、そうなのか? だったら良いのか……」顔が涙と鼻水でグシャグシャのまま、ストンと座り込むマナカ。
「え、良いんですか?」思わずツッコミを入れてしまうアヤツ。
「良いんだって。ほら、またこいつが騒ぎ出す前に、早くやっちゃってくれ」
「……」
アヤツは暫く動かなかった。
それは沈思しているのか、それとも躊躇しているのか、傍目には判然としない沈黙だった。
「――ミコト様」不意にアヤツの口が開く。「そしてマナカ様も。一つご提案が有るのですが」
「……提案?」「ゴテイ餡? それって美味しいのか?」
ミコトは怪訝な面持ちで問い返し、マナカの頭の中は未知の餡子の味で一杯になった。
「一月分」アヤツは人差し指を立てて、告げる。「一月分、マナカ様の寿命を頂く代わりに、ミコト様の寿命を一月分残す、と言うのは如何でしょうか」
「つ、つまりどういう事なんだ?」ミコトを見やるマナカ。
「お前の寿命を一ヶ月分貰う代わりに、俺が一ヶ月分生きられるようにするんだと」
「良いじゃねえか! それで行こうぜミコト! お前が一ヶ月でも生きられたらハッピーだ! 最高だぜ!」膝を思いっきり叩いて歓喜するマナカ。
「いやダメだろ。お前の寿命を奪ってまで生き存えるつもりはねーよ」
吐き捨てるように告げるミコトだったが、マナカは真顔で応じる。
「ミコト。お前が愛用する言葉を今ここで使ってやるよ」咳払いすると、得意気に告げるマナカ。「“お前が俺の立場だったら何て言う?”」
「……そりゃ、喜ぶだろうな。絶対にそうするだろうな」不承不承の態で呟くミコト。
「だるるぉ!? じゃあ決まりだ、やってくれよアヤツ! 俺の寿命をどんだけでも吸い取ってってくれよ! さぁ!!」背中から倒れ込んで大の字になるマナカ。
「いやどんだけでもはダメだろ。一月分だけな、一月分だけ」透かさずツッコミを入れるミコト。
「……お話は纏まりましたか?」悪戯っぽい声を上げるアヤツ。
「纏まった。けど、俺はあんたを恨むぞ。大事な親友の寿命を取ってく奴だからな」冷たい視線で睨み据えるミコト。「覚えとけよ?」
「……貴方には本当に驚かされます。まさか特例の措置である延命の話をして恨まれるなど思ってもみませんでした」表情筋は動いていなかったが、その声は明らかに苦笑いだった。

◇◆◇◆◇

そうして、羽鹿アヤツと言う男は夕暮れと共に帰って行った。
「それで、どうなったんだ? お前死なないのか?」
お茶を飲み干し、お代わりを要求しながら尋ねるマナカ。
茶碗を受け取ってお茶を淹れ直しながら、ミコトは「まだ死なないな」と応じた。
「今日から一ヶ月間だから、あと三十日は生きていられる」
「まじかよ、やったな! え、でも、一ヶ月経ったら、お前死ぬのか?」
「死ぬらしい」
「まじかよ……お前とあと一ヶ月しか過ごせないなんて考えたくもねえよ!」
「じゃあ考えない方が良いな」
「そうだな! 考えないようにするぜ!」
二人で茶を啜りながら、一服。
「……なぁマナカ」
「なんだ?」
「これからどうしたい?」
マナカは「これから……? そうだな……」と呟いた後、「ミコトと一緒だったら何でも良いぜ!」と笑顔で告げた。
「じゃあ、旅でもしてみるか」ポツリと呟くミコト。
「旅か! 良いな! どこに行くんだ!?」
「どこ、とは決めてないが、やりたい事が三つ有るんだ」
「おう! 何がやりたいんだ?」
「まずは、ドラゴンに逢ってみたい」人差し指を立てる。
「まじか! 俺も逢ってみてえ!」
「お姫様にも逢ってみたい」中指を立てる。
「良いな! 俺も逢ってみてえ!」
「迷宮の攻略もしてみたい」親指を立てる。
「くぅーっ! 楽しそうじゃねえか!」
「この三つを、一ヶ月で出来ると思うか?」
三本の指を見せるミコトに、マナカは親指を立てて押しつけた。
「出来るかどうかじゃねえ! やるんだろ!?」
マナカの笑顔に、ミコトも笑顔を浮かべ、「あぁ、そうだな。やるか」とマナカの拳に自分の拳をぶつける。
一ヶ月で閉ざされる物語は、こうして開幕を迎えた。

■残りの寿命:30日

【後書】
初めての方は初めましてー、お馴染みの方はどうもー。日逆孝介です。
先日新作オリジナル小説の連載を始めたばかりですが、もう一つ新作を投稿しておきたいと思いまして。
と言うのもちょっと前に活動報告などで触れましたが、全作不定期更新で物語を投稿して参ろうと宣言したので、だったら適当な感じに出来上がってる分をちょろちょろ投稿していってもいいかなーと思った訳です。
と言う訳でこの物語も定期的には連載致しません。次話の更新日は未定です。のんびりまったり、ミコト君の一ヶ月間を一緒にお付き合いして頂けたら嬉しいです。

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