2018年5月7日月曜日

神否荘の困った悪党たちの大喜利3話「いてて」「どうしたの?」【オリジナル小説】

■タイトル
神否荘の困った悪党たちの大喜利3話「いてて」「どうしたの?」

■あらすじ
非現実系ほのぼのニートフルコメディ物語。宇宙人、悪魔、殺し屋、マッドサイエンティスト、異能力者、式神、オートマタと暮らす、ニートの日常。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【カクヨム】の二ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
日常 コメディ ギャグ ほのぼの ライトノベル 現代 男主人公

カクヨム■https://kakuyomu.jp/works/1177354054881797954

神否荘の困った悪党たちの大喜利3話「いてて」「どうしたの?」


「はいはいどうもどうも、本日もやってきました“神否荘で大喜利”の時間です。俺は司会進行の亞贄と言います。まずは過去にやりたい放題やらかしたマンのメンバーを紹介するぞー。ではラヴファイヤー君からどうぞー」
「はいっす! 最近取引先のお客さんと一緒にご飯食べに行くんすけどね、ご飯も確かに美味しいんすけど、もーお客さんを見てると涎が止まらなくて……ラヴファイヤーっす!」お客さん逃げてー!
「次は自分が! ご飯と言えば食レポ漫画とか読んでるとついついお腹が空いちゃって、うっかり大気を錬成して間食しちゃうんですけど、それ以来怖くて体重計に乗ってません! 砂月でーす!」ガチで霞食ってる奴だ。
「次は私だぞー。私もついつい幼児を……こほん、ヨーグルトを摘まみ食いしちゃうんだよねー。臣でーす」犯罪の香りがプンプンしやがるぜぇ!
「次は我輩ニャ! ご飯と言えば鰹節ニャ! ご飯にパラパラと振りかければ、何だか踊ってるように見えるニャ! まるで熱した鉄板の上にばら撒かれた人間のようで楽しいニャ! ニャッツニャ!」途中までほんわか話かな~と思ってしまった俺が浅はかでしたね。
「最後は私ね~。ご飯って不思議よね~。いつの間にか食べた事になってて、私、いつもお腹ペコペコなの。今日も朝ご飯食べてないのに、メイちゃんに“午前七時二十五分に朝食は召し上がりました”って言われちゃって。私のご飯はどこに行っちゃったのかしら~? マナで~す♪」迂闊に突っ込んだら地雷の奴だこれ……
「えーと、はい、ではこの五人と、あと座布団運びのメイちゃんを呼んでみましょう。メイちゃ~ん」
「マナ様は朝食を召し上がりましたよ」「メイちゃん、マナさんの座布団の下からひょっこり出てくるの心臓に悪いからやめてね?」「失礼しました」
「……えーと、そんな感じで、俺を含めたこの七人で進行していきまーす。式子さんは雰囲気を味わっています。ゆっくりしていってね!」ぺしりと扇子で机を叩く。「では第一問! これは某国のお話なんだけど、お腹が痛くて路上に倒れていたお爺さんが二百年間も放置されて老衰しちゃったらしくて、この痛ましい事件を風化させないように……ってこれどこの世界の話なの?? 人間ではない事は分かるんだけど……」仙人界の話かな??「えーと、それで、今回のお題はね、皆さんがまず、何かしら痛がってください、それで俺が“どうしたんですか?”って訊きますから、更に一言シンさん早かったー! はいシンさん!」
「いてて、いてて」胸を押さえて痛がるシンさん。
「どうしたんですか?」
「さっき無辜の人間を虐殺して良心が痛んでな」「嘘こけよ」はっ、つい本音が!
シンさんにめっちゃ睨まれてるけど頑張って無視した。
「はいっすはいっす!」「はいラヴファイヤー君!」ピッと扇子でラヴファイヤー君を指差す!
「あいたたた……」お腹を押さえて痛がるラヴファイヤー君。
「どうしたんですか?」
「ちょっと人間を食べ過ぎて食中りになっちゃったっす……」「これ俺が次の犠牲者になる奴だ!!」
ラヴファイヤー君がキラキラした眼差しで俺を見つめてるけど頑張って無視した。
「はーい!」「はい砂月ちゃん!」ピッと扇子で砂月ちゃんを指差す!
「痛い……痛い……」胸を押さえて痛がる砂月ちゃん。
「どうしたんですか?」
「好きなアニメで推しが死んじゃってつらい……」「今日の放映日が命日だったのか……お焼香の代わりに座布団一枚あげるお……」
メイちゃんがしずしずと砂月ちゃんに座布団を配り、黙祷して戻って行った。
「ニャ!」「はいニャッツさん!」ピッと扇子でニャッツさんを指差す!
「痛いニャ痛いニャ!」ニャッツさんが座布団の上でのた打ち回ってる。
「どうしたんですか?」
「撃ち合いのゲームしてたら我輩のキャラが被弾したニャ!」「レースゲーでカーブを曲がる度に体も傾いていく奴と似た奴~! 座布団一枚!」
メイちゃんがしずしずとニャッツさんの座布団を配り終えた。
「は~い」「はいマナさん!」ピッと扇子でマナさんを指差す!
「いた~い、いた~い」頭を押さえて痛がるマナさん。
「どうしたんですか?」
「人間が思った以上に繁殖し過ぎて頭が痛いの」「神様かな?」
マナさんがにこやかに見つめてくるので俺もにこやかに見つめ返した。
「は~い」「二連続マナさん!」ピッと扇子でマナさんを指差す!
「痛いわ~、痛いわ~」お腹を押さえて痛がるマナさん。
「どうしたんですか?」
「道端にかりんとうが落ちてたの」「早くぺっしてくださいぺっ!」思わず腰が浮きましたよね!
全員の視線がマナさんに向いたのだけど、マナさん笑ってますね。
「と言った所で今回はお開きです。有り難う御座いました~」
ペコリと皆で頭を下げて、俺は慌ててマナさんに駆け寄った。
「本当に食べてないんですよね? かりんとう」
「どうだったかしら~」
「……」
全員の顔にこう書いてあった。“マナさんならやりかねん”……と。

【後書】
今回の話で大喜利編は一応終幕です。ご愛読ありがとうございました!
やー、この話は第1回の時点でもう出しきってる感有りましたが、なんやかんやで3回も続いてびっくりですw お楽しみ頂けたなら幸いです…!
さてさて、来週からFantiaで更新していた有料配信の創作物を更新していく事になりますが、最大の読者様であるとみちゃんが暇になりそうな気がするんですよわっち!
尤も、カクヨムとの兼ね合いで新しい話を更新していくと配信される物語がごちゃごちゃになるので、代わりに【滅びの王】を毎週3話更新にしようかと!!
そんな訳で【神否荘の困った悪党たち】は今後毎週月曜に有料配信だった創作物を1話ずつ配信しつつ、水曜、金曜、日曜、ぐらいのペースで【滅びの王】も配信して参りますので、また愉しんでお付き合い頂けたらと思います!

2 件のコメント:

  1. 更新お疲れ様ですvv

    大喜利編楽しかったです!
    舞台は変わっても皆様生き生きと(笑)活躍されてて、
    これっすよねーって感じでしたw
    ぜひまた読みたいですv

    わたしの事は気にせず好きなものを好きなときに好きなだけ
    更新していただければ良いですぞv
    「暇だ」なんて…w過去作の神否荘読んで爆笑したり、勇者様読んで涙したり、夢幻神戯読んで((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしたり、
    勇者様読んで号泣したりしてますので結構忙しいのよw

    てなわけで最後はマナさんのかりんとうが全部もってっちゃったようですw

    今回も楽しませて頂きました!
    次回も楽しみにしてますよーvv

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    1. 感想有り難う御座います~!

      大喜利編、お楽しみ頂けたようで嬉しいです~!!┗(^ω^)┛
      この形式にしても彼らの持ち味がモリモリ活きてくれたのが幸いしましたな…!w
      「ぜひまた読みたいですv」などと、とっても嬉しいお言葉有り難う御座います…! またネタが浮かびましたら、ぜひお読み頂けると幸いです~!!

      「好きなものを好きな時に好きなだけ」はまさにその通りなんですけどね!w ただ、やっぱりとみちゃんにはぜひぜひ常に新作をお読み頂きたいと言いますか…!w
      って、まさか過去作もお読み頂けているとは!ww てっきり一度読んだ作品はスルーしているのかと思っておりました…!w これは失礼致しました!!(*- -)(*_ _)ペコリ

      マナさんのかりんとうは全てを持って行く奴ですからね!ww 仕方ぬい!w

      今回もお楽しみ頂けたようで嬉しいです~!!
      次回もぜひぜひお楽しみに~♪

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