2018年6月11日月曜日

神否荘の困った悪党たちと困った編集長さんその2【オリジナル小説】

■タイトル
神否荘の困った悪党たちと困った編集長さんその2

■あらすじ
非現実系ほのぼのニートフルコメディ物語。宇宙人、悪魔、殺し屋、マッドサイエンティスト、異能力者、式神、オートマタと暮らす、ニートの日常。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【カクヨム】の二ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
日常 コメディ ギャグ ほのぼの ライトノベル 現代 男主人公

■神否荘の困った悪党たちと困った編集長さんその2

カクヨム■https://kakuyomu.jp/works/1177354054881797954

■神否荘の困った悪党たちと困った編集長さんその2


「亞贄さん。私今、大変困っておりまして」

 自室で目が覚めたら編集長さんがベッドの前に正座していて、危うく俺の目玉が眼窩からサヨナラする所だったよ。
 暫く思考が固まってたけど、何とか意識を取り戻して、俺はベッドの前で正座している編集長さんこと、超天寺神子さんに視線を向けた。うん、やっぱりいるな。幻じゃない。
「実はですね、私が担当する作家さんが……」「待って待って、朝起きていきなり編集長さんに詰め寄られてる俺の困惑を察して察して」何勝手に話し始めてやがるぅ!
「そうでした!」アッと驚きの声を上げる神子さん。「実はですね、私が担当する作家さんが……」何が“そうでした!”だったの???「月正思弑(つきまさ・ししい)と言う作家さん、知りませんか?」
「いやぁ、知らないかなぁ……」もう俺、神子さんの話聞く前提で話が進んでるんだなぁ……「どんな作品を書いてる人なんですか?」
「ほら、最近流行りのガキ向けの作品が有るじゃないですか」口悪過ぎじゃない??「ほら、アンパンが顔に侵食してる自営業者が主人公の」どこまで悪意を詰め込んだらそんな解釈になるの???
「……えーと、つまりアレですか。悪いばい菌をやっつける感じの」何とか穏和に話を進めてみるぞう。
「そうです、あの薄汚いばい菌をズタズタに嬲り殺すアレです」そんな惨たらしい作品、児童が見てるとは思えないんだなぁ……「それに倣って、月正先生にも、アンパンみたいなポピュラーな食べ物を頭に侵食させた自営業者を主人公に据えた物語を描いて頂く話になってまして」説明だけ聞くとバイオハザード感有るなぁ……
「……えーと、つまりアレですか。ヒーローモノですか」
「自営業者モノです」そこ譲ってほしかったなぁ……「で、幾つか案を出して決まったのが、お米を頭に侵食させた主人公でして」嫌だなぁそんな主人公……
「お米……つまり、ライスマンとか、そんな感じですか?」
「そうです。米野郎になりました」嘘やろ……「タイトルも決まったんです。“弾け飛べ! 米野郎!”です」惨たらしい映像しか想像できないぞ……
「……えーと、それは、その……どんな話なんですか……?」聞くのがだいぶ憚られるけど、話を進めるためには必要な犠牲だ……
「世界に蔓延る薄汚い住人に頭を毟り取られるヒューマンドラマです」間違いない。これはバイオハザード。俺は詳しいんだ。「それで月正先生が中々筆が乗らないと仰って……錐原先生に助力を乞ったところ、亞贄さんに任せれば万事上手くいくと……」砂月ちゃん、面倒臭いからって俺に丸投げしやがったなチクショウ。
「……そうですね、児童向けとは思えない問題だらけの作品ですから、もう俺の手には負えないですね……」丸投げ二号だった。
「なるほど……児童向けとは思えない……なるほど! そういう事だったんですね!」ガバァーっと立ち上がって頭を下げる神子さん。「有り難う御座います、亞贄さん! 私、閃きました! これはもう月正先生に今すぐお伝えして加筆修正して頂かなくては! それではまた!!」
 バターンッ、と扉を叩き閉めて出て行った神子さんを見送って、俺は暫く虚無感に満たされていたけど、メイちゃんが起こしてくれる時間までまだ有ったから、もう一眠りする事にしたお。
 月正先生がどうなったのか、その時の俺は知らなかったし、きっと惨たらしい事になる事しか分からなかったよね。

【後書】
 と言う訳で超絶スーパー逆フライング母上誕プレ短編です!※一応今年の。
 あと4話綴る予定で話が進んでおりますが、ひとまずこの段階ではネタ切れ状態でして、また頭おかしい物語が浮かんだら腹筋が大変になるように頑張って綴りますので、どうかお楽しみに!(笑)
 因みにですが、この「月正思弑」先生。誰って言わなくても名前だけでもううっかり察せられていそうですが、そうです、私です。「神否荘の困った悪党たち」の世界観では漫画家と言う立場で出演させて頂く事になりました! 週刊神童誌、砂月ちゃんも一緒に連載してますけど、連載作家陣が大変やばみであるとしか言えない(笑)。
 そんなこったで次回もお楽しみに! あと4話綴れば今年の分は完遂だぞう!┗(^ω^)┛

2 件のコメント:

  1. 更新お疲れ様ですvv

    "弾け飛べ! 米野郎!"あまりの躍動感にコメ吹いたw

    なんとまさか先生自らの登場に、
    今後の編集長様との熱いバトルに期待せずにはおられませんv

    すっかり馴染んだ編集長様に先生は勝てるのか?
    胸熱な展開が待っている予感に+(0゚・∀・) + ワクテカ +です!!

    でも…実際ヤバみありすぎでちゃんと発刊できるているのか
    とても心配です>週刊神童誌

    今回も楽しませて頂きましたー
    次回も楽しみにしてますよーvv

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    1. 感想有り難う御座います~!

      あまりの躍動感www からの「コメ吹いたw」にわたくしのコメも弾け飛びましたね!ww

      そうなのです! 何故か突然わたくし自らが登場する事態に!ww
      編集長様との熱いバトル…! もう既にわたくし敗色濃厚なんですけれど大丈夫かな…!(笑)

      そうなんですよwwヤバみありすぎて発刊できてるのか謎でならない雑誌、それこそが週刊神童誌「ゴッド」なのです!(笑)

      今回もお楽しみ頂けたようで嬉しいです~!!
      次回もぜひぜひお楽しみに~♪

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