2018年6月6日水曜日

【浮世のカルデア事情】第7話「腐れ縁」【FGO二次小説】

■あらすじ
砂落浮世(サラク・ウキヨ)と言う人間らしい人間のマスターがいるカルデアの物語。コメディタッチに描いたFGOの二次小説です。
※改題前:人理改竄系カルデア

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ マシュ・キリエライト クー・フーリン


Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/

■第7話

第7話「腐れ縁」


「――あぁ? ここにもあの野郎がいるのかよ……どこに召喚されてもあの顔が有るんだぜ? いい加減運命とか感じちまうだろ? おーやだやだ……」

どうも、薄い本の存在を先輩から譲り受けて知ってしまった腐りかけのサーヴァント、マシュです。
今回は召喚に応じてカルデアに訪れたクー・フーリンこと、クーさんを、先輩と一緒に部屋まで案内する所です。
先輩が不思議そうに「ん? あの野郎って誰の事?」と小首を傾げてあざとく尋ねます。
「あの弓兵だよ。いるんだろ?」平然と吐き捨てるクーさんです。「えーっと、何だっけ。エミヤっつったか」
「あー、エミヤさんね」コックリあざとく頷く先輩です。「でもうちのエミヤさんアレだよ? 腐ってる方だよ」
「腐ってる方……? 何だそりゃ、腐乱してるのか?」クーさんが目を白黒させています。わたしは“ですよねー”感一杯で隣を歩きます。「ともかくいるんだろ? あいつとはほんっと腐れ縁でよぉ、流石に己の運命を呪いたくなるぜ」
「腐れ縁……!?」先輩の目が邪悪に輝き始めました! これはもう最悪な展開しか予想できないいつもの奴です!「ってーとクーさんはアレなの? その自慢の槍で、エミヤさんと抜き差し……?」言い回しがゲスそのものですよ先輩!!
「言い方がいかがわしいなお前……」クーさんの先輩を観る目に蔑みが混ざりました! それが正しい見方です、クーさんグッジョブです!「あの弓兵はほんといやらしい奴でよ、戦場では散々俺を翻弄してくれやがってよ……」
「エミヤさんが(性的に)いやらしい……!? 戦場(ベッドの上)ではクーさんを(寝技的な意味で)翻弄していた……!?」先輩! 鼻息が煩いです!!
「お、おう、何だマスター、興奮して鼻血出てるぞ……?」クーさんが既にドン引き一歩手前の表情です!「ともかく、あの野郎とまた一緒になるのはうんざりって事だよ、察してくれや」
「……分かるよ」ポン、とクーさんの肩を馴れ馴れしく叩く先輩です。「もう何度も(ベッドの上で)やり合った仲だもんね……流石にもう(性行為のし過ぎで)疲れたんだよね……分かる、分かるよ……」何故でしょう、先輩を今すぐ叩きのめさないといけない気がしてきました。
「おお、話の分かるマスターで助かるぜ!」嬉しそうに口角を釣り上げるクーさんですけど、絶対に話が噛み合っていない気がします!「じゃあそういう訳でよ、あの野郎とは顔も合わせねえように部屋割り頼むわ!」
「うんうん、分かった分かった。(すぐに性行為できるようにしてくれって)フリだよね、フリ」コックリコックリ勘違い首肯をしている気しかしない先輩です。
その後、オルタ化したエミヤさんの隣にクーさんの部屋が割り振られ、先輩は二十七回ゲイ・ボルグで貫かれて、二十七回心臓を爆裂したのですが、その頃わたしはマルタさんの作ったハムエッグを美味しく召し上がっていたので、詳細は知りません。知りたくもありません。

【後書】
弓槍(広義)がうんたんって話をよく目にしたので、ひでぇ話を綴りたくなりましてな…(挨拶)。
何と言いますか、こう、すれ違い系の会話って傍目に見る分にはドチャクソ面白いですよね! 当事者になった時の腹立たしさは群を抜きますが!(笑)
その後、我がカルデアに腐ってない方のエミヤさんもいらっしゃったので、その内腐ってないエミヤさんも登場します。たぶん。お楽しみに~♪

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