2018年6月16日土曜日

【浮世のカルデア事情】第8話「だらく」【FGO二次小説】

■あらすじ
砂落浮世(サラク・ウキヨ)と言う人間らしい人間のマスターがいるカルデアの物語。コメディタッチに描いたFGOの二次小説です。
※改題前:人理改竄系カルデア

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ マシュ・キリエライト 茶々


Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/


第8話「だらく」


「マスター、茶々お腹が空いたぞ! 小豆の汁粉を用意せい!」

どうも、茶々さんのお世話係の先輩のお世話係のマシュ・キリエライトです。相変わらず第一特異点にすら行かずに茶々さんのお世話に精を出している先輩のお世話に精を出しているわたしです。
「はいはーい! ただいまー!」
とっとこ走って、トレイの上に小豆の汁粉を載せて茶々さんに献上する先輩は、何と言いますか、普段からは考えられないほど献身的です。やはりロリコン説が濃厚……
「うむ! 大義であったぞ!」当然のように汁粉をハムハム食べ始める茶々さんです。「茶々、肩が凝っちゃったな~」
「ははっ、今わたくしめが肩をお揉み致しましょう」ススッと茶々さんに近寄り、いやらしい手つきで肩を揉み始める先輩です。「念入りにお揉み致しますぞう」のーたっち! いえすろりこん!
「何か暑~い、マスター、扇子で扇いでー、早う早う~!」茶々さんが足をばたつかせ始めました!
「任せるでござるよ!」語尾が安定しない先輩が、肩を揉みながら扇子で茶々さんを扇ぎ始めましたけど、腕がカイリキーになってませんか先輩??
「先輩、流石に茶々さんを甘やかし過ぎでは……」こそこそと先輩に声を掛けてみます。「先輩はロリコンですから茶々さんを甘やかしたい気持ちはお察し致しますが……」
「何で私がロリコンである前提で話が進んでるの??」茶々さんの肩を揉みながら扇子で扇ぎながらわたしの話を聞いてる先輩のマルチタスクっぷりには頭が下がります。「これはね、アレなんだよ。茶々様を堕落の極地まで追い込もうとしてるんだよ」
「堕落の極地?」また意味不明なワードが出てきました。「と言うと?」
「フフフ、これはね、極限まで茶々様を堕落させて、私無しでは生きていけない体にしてしまって、私に依存させてその後は……グベベ」ゲスの極み先輩と化していますね。
「先輩、ロリコン拗らせ過ぎです!」流石のわたしもプンプクリンです!「だったらわたしも堕落させてくださいよ!」
「えっ、怒る方向性が予想外過ぎて流石の私も困惑気味だよ」
「なになに? 盾子もマスターに甘えちゃう? 良いぞ良いぞ! マスターは扱き使うために存在するのじゃからな!」茶々さんが屈託なく笑い飛ばしています。
「そう……ですね!」コックリ頷くわたしです!「茶々さんの言う通りです! 先輩! わたし、アイスクリームが食べたいです! 早く冷蔵庫にダッシュアンドゴーです!」
「茶々も食べた~い! マスター早う早う~!」
「はいはーい! ただいまただいまー!」
ぺとぺとと冷蔵庫に向かって駆けて行く先輩を見送っていると、茶々さんがこそこそと耳打ちしてきました。
「マスターはわらわを堕落させようとしとるようじゃがの、ワシを堕落させるなど業が深いにも程が有るわ。何せ、堕落を極めた日輪の寵姫じゃからの! ふはははは!」
楽しそうに笑い飛ばす茶々さんを、今こそ見習わないと、と思うわたしなのです。
取り敢えず先輩を扱き使うのは楽しそうなので、暫く茶々さんの堕落モードを満喫しようと思いましたね!
その後、先輩を同じ理由で扱き使い始めるサーヴァントがモリモリ増えて、結果的に先輩が先に過労死するお話は、また今度にしましょう。

【後書】
ノブノブ殿のお話を考えたら即生まれたのが茶々様のお話でした(笑顔)。
先日FGOで改めて茶々様のイベントが来て物語を読み直しましたけれど、茶々様もな~面白いですよな~。実装当時の弊カルデア最強のバーサーカーの座を独占しておりましたしね! 今でこそきよひーに座を簒奪されてのんびり勢になっておりますが(笑)。
さてさて、今月二回目の更新になりましたが、もしかしたら今月ワンチャン有るかも…? と言う不安と期待を煽りつつこの辺で!

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