【神否荘の困った悪党たち】第４８話 へぁーっ！？【オリジナル小説】

■あらすじ
初散さん怖過ぎ問題。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【カクヨム】の二ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
日常　コメディ　ギャグ　ほのぼの　ライトノベル　現代　男主人公

カクヨム■https://kakuyomu.jp/works/1177354054881797954
■第４８話

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第４８話　へぁーっ！？


「ふははー、僕こそがスゴイヤバイヤツラの部隊リーダー、初散だぞー」

　胸を張る魔法幼女・初散さんを見て、「うわー、強そうだー」って同じ棒台詞を返してみた。
「アニーエ！　僕を嘗めたらダメですよ！」魔法のステッキで俺を指す初散さん。「何か凄い魔法でドバーってしちゃいますからね！」何か惨い死に方しか連想できない擬音だ。
「うーん、一撃喰らったら即死なんでしょ？」困ったなぁ、と顎を摘まむよ。「俺、そもそも武器らしい武器を手に入れずにここまで来てるから、これ勝てない奴なのでは」
「えっ、そうなんですか？　舐めプですか？」初散さんが惨い事を言い始めた。
「舐めプとか言わないでくださいよ～。メタ発言過ぎますよ～」もうこれゲームの世界だと皆理解しているとしても酷過ぎるよぉ。「仕方ないんで、取り敢えず殴りかかってみますね」
　てってってー、と駆け足で初散さんに向かうと、魔法幼女のお爺さんは「掛かりましたね！　ナニカスゴイヤツー！」とよく分からない呪文を唱えると、俺の体が木っ端微塵ににににに

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「へぁーっ！？」
　飛び起きると、ニャッツさんが毛繕いしてる姿が目に飛び込んで来た。
　場所はどうやら牢獄のようだ。だって壁にでかでかと「ここはろうごくです！」と記されてる。
「ニャ、ニャッツたそ～」ニャッツさんに近づいて、体を撫で回す。
「ギニャーッ、何するニャーッ！」ニャッツさんがモダモダし始めた。
「何か俺、今すげーヤバい事になった気がするんですけお」体が木っ端微塵になった気がするんですけお。
「師匠はさっき体が木っ端微塵にニャったからニャ！　仕方ニャいニャ！」やべー、あれ現実だったのか。
「えっ、ここにいる俺何者なんですか？」体木っ端微塵にされて生きていられるものなの？？
「大佐がコネコネして治してくれたニャ！」
「コネコネ」俺もしかして粘土で出来てるのかな。「だいぶ腑に落ちませんけど、状況を整理していきましょう。もしかして俺、捕まってます？」
「我輩が師匠に捕まってるニャ」手の中でモダモダしてるニャッツさん。「いい加減離して欲しいニャ」
「あっ、済みません。あまりにも触り心地が良くて」スッと離してニャッツさんの前であぐらを掻いてみる。「砂月ちゃんと式子博士はどうなったんですか？」
「大佐とニャら通信できるニャ！　肉球触れニャ！」ピシッと前脚を差し出すニャッツさん。可愛い。
　肉球ぷにぷにすると、ニャッツさんの眼球からホログラムが照射された。「あっ、先輩！　良かった～、無事だったんですね！」
「うん、何故か無事だったみたい」
「体が木っ端微塵になった時はどうしようかと思いましたよ～！」それはもしかしなくてもどうにもならない状況なのでは？？「でも自分の何か凄い力でふわっと再生しましたから、もう大丈夫です！」あぁん、設定がふわふわ過ぎて俺の生命謎だらけ。
「まぁ俺の事はこの際脇に置くとして、」それは置いといて、のジェスチャーをする。「式子博士はどこ行っちゃったんだろう？」
「たぶん捕まったんじゃないですかね。知りませんけど」砂月ちゃん、式子博士に冷た過ぎじゃない？？「ヒロインはこの自分なんですから！　譲りませんよヒロインの座は！！」変な所で張り合ってるぞ？？
「アニーエ！！　拷問の時間だよ！！」
　不意に牢獄に大音声の声が鳴り響いて、俺の心臓が口から飛び出しそうになりました。
「ひえぇ、何か聞き覚えの有る声なんですけお……」確かヘリと一緒に海にぽとって落ちた筈では……
「これは……！　首謀者のラヴファイヤーです！　一旦通信を切りますね！　また暇になったら連絡ください！　じゃ！」
　ぷつっと一方的に通信が切れて、何かその、友達と通話してる気分になってきましたね？？

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【後書】
　やっぱりヤバかったですね！ｗｗ(笑)
　弱点もへったくれもない！ｗ　突然木っ端微塵でした。無理ゲーじゃない？？？
　次回、遂にラスボスが登場して謎が解けていく…？？？　寧ろ謎しかないよこのGame！ｗｗ　お楽しみに～♪ｗｗ