2018年11月13日火曜日

【浮世のカルデア事情】第10話「ち的」【FGO二次小説】

■あらすじ
知的な会話がしたいおっさん。
※改題前:人理改竄系カルデア

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ ニコラ・テスラ ジャンヌ・ダルク・オルタ(水着)

Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/
■第10話

第10話「ち的」


「なぁ浮世……私の天才的な悩みを聞いてくれないか」

あたし、浮世! このカルデアとか言う訳の分からないとんちき牢獄に閉じ込められて、人理焼却だか珍味消化だか知らないけど、何か世界を救う的な事をしてる普通の女の子!
なんだけど、廊下を歩いてるだけでニコラ・テスラとか言うおっさんに話しかけられちゃうぐらい魅力的なの! うふふ、これ以上やったらおっさんの宝具で消し炭にされちゃうからこの辺にしとくわ。
「なんですかー、あたしこう見えて忙しいんですよ?」これからマシュと一緒にモンハンするところなのにぃ。
「このカルデア、妙に天才的なサーヴァントが少ないだろう?」くそう、あたしの回避スキルじゃこの話は避けられないか。そう言えばこの人無敵貫通スキル有ったな……ちくせう。「そう、私のように天才的なサーヴァントが少ないだろう?」何で二回言いやがるおっさんんんんんっ!
「天才的って言うと……あぁ、エジソンさんとか?」持っていたポテチをポリポリ摘まみながら応じてやる。
「あの凡骨は別に良いのだ。ほら、いるだろう? バベッジ氏とか」
「ウチにはいないね」ポリポリ。
「孔明氏とか」「いないね」ぽりぽり。
「パラケルスス氏とか」「いなーい」ぽりぽーり。
「何でいないの???」「何でだろ。何かいないや」
ポリポリポテチを食べてると、おっさんが不可解と書いてある顔をしてた。何だこいつ。
「新茶氏もいないだろう?」「新茶氏ね~あたし新茶氏お迎えしたいんだけどね~ご縁がね~無いんだね~」ポテチを食べきってしまったので近くのごみ箱にシュートしてやった。
「新茶氏と話がしたいのだ。こう、天才的な話を」エアろくろを回し始めたぞこのおっさん。「学術的な話を。知的な話を」うちのカルデアそんなに脳筋しかいないかな……
「新茶氏ってキャスターじゃないけど、いいの? 確かに数学者だけどさ」
「ん? 新宿のティーチャーだから新茶なのではないかね?」初耳過ぎるわ。
「んー? 言われてみれば妙って言うか、まぁ強ち間違ってないかな。あー、あたしも新宿のティーチャーお迎えしたいな~」モダモダし始めるぅ。
「いないものは仕方ない。このカルデアに所属する者で、こう、私と天才的学術的知的な講義が出来るサーヴァントはいないのかね?」おっさんがひたすらエアろくろを回してる。「普段言葉を交わすサーヴァントが知的とは甚だ言い難いのでね、私の知能指数の低下を招くのではと危惧しているのだ」うちのサーヴァントに対して失礼過ぎるだろこのおっさん……
「因みに誰と話してるの?? そんなに知能指数下がるようなサーヴァントいる???」
「最近はヘラクレス氏と狂化したランスロット氏とフランケンシュタイン氏と組まされるのだが、意思疎通が存外難しいのだ。今時の子は何を言っているのか、この天才を以てしてもサッパリ分からん」ごめん過ぎるわ……
「えー、うー、それはその……」あたしでも意思疎通無理だわ……
「そこでだよ、浮世君。人語を失いかけている私に、知的な人語を聞かせてくれるサーヴァントを紹介してくれないだろうか。何、報酬は交流で何とかしよう」それコミュニケーションの方じゃなくて電気の方だよね??
「知的な人語……誰がいいかな……まぁ適当に行こうか適当に」交流はいらんけども。

◇◆◇◆◇

と言う訳で豊富な人語を有しているであろう水着のジャンヌ・ダルク・オルタちゃんの元へ連れてきてみた。
「何よ? 私今、新しい原稿で忙しいんだけど?」まさかカルデアに来てまで原稿してるとは思わないよね。
「このおっさんがさー、オルタちゃんの知的な人語が聞きたいって煩くてさー」適当ぶっちゃけてみる。
「えっ? ……ふ、ふーん。私の知的且つ流麗で凛とした人語を聞きたくて仕方ないって? ふ、ふーん、そう……」難聴も甚だしいけどこれは流れに任せる奴だな。「良いわ、そこまで言うなら聞かせてやってもいいわ」
おっさんが静聴の姿勢に入った!
「――刻限ね、サバトの始まりよ! 鴉が謳い……謳い……黒猫がにゃんと鳴くわ!」
オルタちゃんがビシッと決めた瞬間、おっさんの眉間にビシッと皺が刻まれたのを、あたしは見逃さなかったよ。
「我が炎で溺れ死になさい!!」
オルタちゃんが華麗に決めた瞬間、おっさんの顔がヤバい事になった。
「クレイジー・マッド・ブシドー! とりあ――」「浮世君!? ちょっと良いかね!?」オルタちゃんの決め台詞を遮っておっさんが吼えた! 遂に吼えた!
「何だい何だい?」よろよろとおっさんに近寄るよ。
「彼女は、その、アレかね? 精神を患っているのかね?」
その後、三首の黒竜があたしとおっさんを喰らい尽くしたとか何とか。

【後書】
今までFGOの短編集を「人理改竄系カルデア」と言うタイトルで綴って参りましたが、今回から改題しまして、「浮世のカルデア事情」で投稿していく事にしました!
今回は前回のお話に引き続き、ニコラ・テスラさんのお話です(^ω^) と言う名目の、新茶お迎え祈願物語だったりします(笑)。新宿完走したんですが、新茶をお迎えしたくて堪らないんですよう! 即聖杯注ぎたいレヴェル。
そんな感じで突発的に綴りたくなったので投稿しましたが、次回もふんわり忘れた頃にでも投稿しに参りますゆえ、ふんわりお楽しみに~♪

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