2019年1月21日月曜日

【浮世のカルデア事情】第11話「ファラ男」【FGO二次小説】

■あらすじ
ニトクリスは心労で蒸発するタイプのファラオ。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ ニトクリス オジマンディアス

Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/
■第11話

第11話「ファラ男」


「ねぇねぇファラ男~、ちょっと話聞いてくれない~?」

 どうも、天空の神ホルスの化身、ニトクリスです。今し方聞き捨てならないって次元では計り知れない不敬オブ不敬の単語を耳にした気がするのですけれど、ここがオジマンディアス様のラムセウムの中である事を加味したら平静を保てないどころか心拍数が限界値を超えて過呼吸待ったなしなんですけど同盟者ああああああああ!?!?!?!
「貴様はマスターである以前に人間としての土壌が地蟲以下であると常々思っていたが、良い! 赦す!」オジマンディアス様の応対が今日も神懸ってる……! いやファラオ懸かってる……!「で、何だ地蟲」併し同盟者が地蟲扱いと言うのはその、だいぶ胸に来ますね……!
「ファラ男って普段何してるの? 友達いなさそうだけど」
 ……あぁ、同盟者よ。まさかそこまで自殺志願者超特急だとは思いませんでした……オジマンディアス様をまさかの「ファラ男」呼びでもう既に万死×万死×万死の五万乗ぐらいしてもおかしくないのですが、挙句「友達がいない」発言……不敬の概念を超える不敬です。貴女は不敬オブ不敬、不敬の極地を不敬る者、不敬の神と言っても差し支えないかも知れません……
 ところで不肖ニトクリス、最早不敬の概念を超越する不敬ぶりに、心肺停止寸前です。ボスケテ。
「普段は地蟲ののた打ち回る姿を見て無聊を慰めておるわ」ふん、と鼻息荒くオジマンディアス様……! 何この神々しい塊……! 流石ファラオの中のファラオの中のファラオの中のファラオ……! 最早同盟者の不敬の極みなんて物ともしない神々しさ……! ニトクリスめの瞳は先刻から汚物と汚泥と何かもう汚いだけの塊と、神神神の神のファラオの二者を視界に納めて気が狂いそうです……!
「えっ、やだファラ男、あたしの私生活覗いて楽しんでるの? えっちだなぁ」
 ――――ニトクリスは、遂に不敬の概念上の何かで蒸発した。
「地蟲よ。余が貴様の蠢く様に興奮でもしていると思っているのか? 浅はかなり!! 地蟲ののた打ち回る姿のどこに勃起する要素が有ると言うのだ馬鹿め!! 貴様に日の光を与えて、焼け焦げてのた打ち回る姿にこそ悦を感じている事を知れ! そしてその拝謁が叶っている事を悦べ!!」
 はわぁ……オジマンディアス様の神々しさで何とか生き存えられているニトクリスでございます……まるで夏休みの少年のようなあどけなさ&残酷性で同盟者を弄んでいるのが、こう、ファラオです……!
「えー、それタダの変態じゃんファラ男キモッ」

◇◆◇◆◇

「あっ、ニトクリスさん? 先輩を知りませんか?」
「あら、マシュさん。ええ、存じておりますが」
「でしたか。そろそろ夕飯の時間ですから呼びに来たのですが……先輩はいずこに?」
「同盟者でしたら、冥界で魂を洗浄している所です」
「……あ、あー……」
 マシュは何かを得心した様子で愛想笑いを浮かべた。
 ニトクリスの「これは絶対に触れてはいけない」笑顔を見たら、最早そんな顔をするしかなかったのだ。

【後書】
 浮世ちゃんのカルデアでは「オジマンディアス」様の呼称は完全に「ファラ男」で定まってしまっております。不敬過ぎるぅ!! って所から始まった物語でした。不敬過ぎるぅ!!
 いやー、去年のお正月からお世話になってるファラ男ですが、まさかこんな扱いを受けてるカルデアはよそに無いと信じたいな!(笑) ところでニトクリスさんは割と最近来た気がしますので、弊カルデアではファラオがやっと揃いました…!
 インフルさんの反動でモリモリ綴りたくて綴っております。早く雀ちゃんの話まで綴りたい…! そんなこったで今回はこの辺で! 次回もお楽しみに~♪

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