■あらすじ
ナルガクルガ! 捕獲しました!!
▼この作品はBlog【逆断の牢】、【pixiv】、【ハーメルン】の三ヶ所で多重投稿されております。
■キーワード
R15 残酷な描写 モンスターハンターダブルクロス MHXX ライトノベル コメディ
Pixiv■http://www.pixiv.net/series.php?id=635565
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/69877/
■第42話
第42話 要確認! クエストの報酬!
「いやー、無事にナルガクルガ捕獲できてやったなお前ら!」
アウグが黄色い声を一人で上げるだけで、帰りの竜車の中は凄まじい沈黙が鎮座していた。
全員、アウグを見つめる視線が恐怖で一杯なのである。「何でこの人と一緒に竜車に乗らなくちゃならないの???」感で一杯なのである。
「ほら、お前ら喜べよ! な!?」笑顔を押し付けてくるアウグに、三人は露骨に嫌がる素振りを見せた。
「…………な?」アウグの笑顔に黒い感情が混ざった瞬間、三人が狂ったように「やったっすね先輩!!」「やりましたわ~! やりましたわ~!」「やったぁー! ああああーっ!!」と阿鼻叫喚チックな歓声を上げ始めた。
「……何が遭ったのか双眼鏡で見てました」ジトーッとアウグを見つめるルイル。「でも気にしません。クエストは達成してますし」
「おう、気にすんな気にすんな! あいつらが勝手に変になっただけだからな!」満足そうに頷くアウグ。「ところで捕獲したナルガクルガはどうするんだ? 別の竜車で運び出してるみてぇだけど」
「悪い事をしましたから」「しましたから?」「悪い目に遭います」「悪い目って??」「生まれてきた事を後悔する系です」「うわぁ……」
ルイルの無表情で吐き出される無感情な言葉の羅列にドン引きするアウグだったが、すぐにウキウキな表情に戻る。
「ともあれだ! まさか俺達がよ! ナルガクルガ捕獲を成功させるなんてさ! 思うかよマジで~!! やったぜヒュ~ッ!」
一人で散々祝賀しまくるアウグを死んだ目で見つめていた三人だったが、やがてオクトーが何かに気づいたのかこそこそとルイルに耳打ちした。
「とととところでっすよ、ルイル様。ナルガクルガは捕獲したっすが、悪い目に遭わせるって言ってたっすけど、その……ナルガクルガの素材って、自分達、得られるんすか……?」
ルイルの知り合い扱いであるナルガクルガの素材を剥ぐと言うのは尋常ならざる感覚だと思ったオクトーの進言だが、ルイルは至って平静に、端的に応じた。
「ナルガクルガの素材は無理です。代わりにゼニーを報酬にしました」
「……ゼニー以外の報酬って、もしかして……??」
「? 有りませんが」
ルイルが不思議そうにオクトーを見つめている。
オクトーは清々しい程の仏顔になった後、ゆっくりとエネロとフェヴラに今し方知った情報を伝えると、二人ともオクトーと同じ顔になった。
その三人が見つめる先のアウグは、ひたすらナルガクルガの装備を作成する事しか念頭に無い様子だった。
「……」「……」「……」
――後であれ、どんな顔をするんだろうなぁ。
そんな想像を三人で浮かべた後、凄まじい笑顔になるのだった。
◇◆◇◆◇
「…………………………え?」
あれだけ感極まった様子で喜んでいたアウグだったが、その名残すら感じさせない程の絶望顔で、報酬のゼニーを受け取って固まっていた。
「有り難う御座いました。また依頼します。宜しくお願い致します」
ぺこりと礼儀正しく頭を下げて、トテトテと去っていくルイルにアウグは声を掛ける事も出来ずに、真っ白な灰になっていた。
「……先輩、」ポン、とアウグの肩にオクトーの手が置かれた。「クエスト後の一杯、付き合うっすよ? 勿論先輩の奢りっすが♪」
「せーんぱいっ!」アウグの背後からギュッと抱き締めるエネロ。「たくさんゼニーを頂いたのですから、パァーッと使いましょうパァーッと! 先輩の良いとこ、見・て・み・た・い♪」
「先輩先輩!」アウグの腕を取り、自然な形で腕を組むフェヴラ。「もう飲むしかないよ! 今回の事はスパーっと忘れちゃおうよ! 飲み明かそうよ!」
「……お、おう……」
――そうして、四人は夜の街に消えていき……翌日、凄まじい二日酔いに襲われた状態で、路地に転がってる姿が発見されるのだが、それはまた別の話……
【後書】
信頼と実績の先輩落ちで、ナルガクルガ編、完結です!ww
無事に令和を迎える前に完結できた事がちょっぴり嬉しいですw いやまァあくまでナルガクルガ編が終わっただけで、まだまだ先輩と後輩三人組の狩猟は終わらない訳ですが!
そんなこったで、こちらも暫く休載させて頂く運びとなりますが、またストックが出来次第、ふんわりのんびり配信して参りますので! 令和になっても【教えて!狩人先輩!】を宜しくお願い申し上げます!(*- -)(*_ _)ペコリ
それでは! ここまでお読み頂きまして、誠にありがとうございました! 次回もぜひぜひお楽しみに~♪
更新お疲れ様ですvv
返信削除お(・∀・)め(・∀・)で(・∀・)と(・∀・)う!
しかーしw狩人先輩はやっぱりこういうエンディングを迎えないとなぁw
路地に転がる4人、気づけば前夜どころかここ数日の記憶がスッパリ抜け落ちている。
それはまるで悪夢から逃げるような…
ここまで想像してお腹抱えて大爆笑wやっぱええで、さすが先輩やw
新時代になっても4人の活躍(?)に期待してますよぅvv
今回も楽しませて頂きましたー
次回も楽しみにしてますよーvv
感想有り難う御座います~!
削除あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!
ですですww やっぱりね、狩人先輩はこういうエンディングこそ似合いますよね!ww(笑)
もう目に浮かびそうな想像にわたくしもニヤニヤが止まりませぬwwそうなる未来しか見えないですよねこれ!ww
ぜひぜひ! 新時代でも彼女らの活躍は続きますので! 期待してお待ちくだされ~♪
今回もお楽しみ頂けたようでとっても嬉しいです~!
次回もぜひぜひお楽しみに~♪