2018年4月14日土曜日

【僕のヒーローアカデミア二次小説】雄英高でポケモンGOが流行ったら。※再掲

■タイトル
雄英高でポケモンGOが流行ったら。

■あらすじ
お前らヒーロー活動を疎かにしてないよね!?by切島

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【pixiv】、【ハーメルン】の三ヶ所で多重投稿されております。
※注意※2016/09/01に掲載された文章の再掲です。本文も後書も当時そのままになっております。

■キーワード
僕のヒーローアカデミア 爆豪勝己 轟焦凍 緑谷出久 切島鋭児郎 ポケモンGO 

■雄英高でポケモンGOが流行ったら。

Pixiv■https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7197788
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/95451/



■雄英高でポケモンGOが流行ったら。


「爆豪、お前もポケモンGOやってんのか?」

切島が不意に尋ねると、机に腰掛けてスマフォを弄っていた爆豪が「あ?」とガンを飛ばしてきた。
「いや、スマフォ弄ってたからよ。最近流行ってるだろ? 俺もプレイしてるんだけどさ、中々面白いじゃん? だからお前もやってんのかなーって」
切島が言い終わる前に爆豪が立ち上がり、ガンを飛ばしながら近づいてきた。
「おいクソ髪野郎、テメエいい加減にしろよ……?」ビキビキと青筋が顔中に走り回り始める爆豪。
「な、何でそんな怒ってんだお前? わわ、悪かったよ、聞いちゃいけない事だったか? ごめんって!」手を合わせて頭を下げるも、その前に胸倉を掴まれる。「おいやめろって、俺はそんなつもりじゃ――」
「クソ面白いの間違いだろ、あァ!?」
間。
「ポケモンGOはクソ面白ェよなァ!? そうだろォ!?」ガンを飛ばしまくりの爆豪。
「紛らわしいんだよお前は!!」スパァンッ、と爆豪の手を外す切島。「ハマってるならそう言えよ!? 一瞬プレイできなくてカンカンなのかと思ったじゃねえか!!」
「誰がいつそんな事言ったよ、あァ!? 殺すぞ!!」
「で、お前どれくらいプレイしてんだよ? 俺なんかもうトレーナーLv10だぜ? もうジムも幾つか潰したしな、すげーぞ俺のサイホーンは!」ふふん、とスマフォを見せる切島。
「クソ雑魚だな」吐き捨てる爆豪。
「ンだとぉ!?」ガタッと椅子を蹴倒す切島。
「俺はもうトレーナーLv15だクソナードがァ! 俺に敵うと思ってんのかァ? ブーバーのCPはもう1300を超えてんだよ雑魚がァ!!」
スマフォを見せびらかす爆豪に、切島は「どんだけやり込んでんだよ……」と呆れ顔だった。
「ゲームでも全力でテメエらクソナード共を屠るために決まってんだろうがボケ!! 俺はもう油断しねえ……誰であっても全力で爆殺する!!」ガァーッ、と火を噴きかねない様子で吼える爆豪。
「いや殺すなよ!? お前それもうヒーローのセリフじゃねーよ!!」思わず吼え返す切島。「でもまぁ、その漢気は買うぜ! やっぱりやるなら全力だよな! 爆豪のそういう所は、俺も気に入ってんだ!」
「はッ、クソ髪野郎の分際で分かってんじゃねえか」吐き捨てるように笑う爆豪。「まずはあの半分野郎だ。奴をぶっ殺す!」
「轟の事か? ってだから殺すなよ!? お前ヒーロー殺したら流石の俺でも手ェ貸せねえからな!?」慌てて止めようとする切島。
教室の戸が開き、廊下から轟が入って来た。
「噂すりゃ……! おい半分野郎!! 俺とポケモンバトルしろ!!」スマフォを掲げる爆豪。
「おいおい、まずはやってるかどうかから訊けよ……」呆れ顔の切島。
「ポケモンGOか?」ゴソゴソとズボンのポケットを漁る轟。「いいぜ、やろうか」
「お前もやってんのかよ!?」思わずと言った様子で大声を張り上げる切島。
「流行の最先端には触れる……これもヒーローの務めと言う奴だ」突然間に入ってくる飯田。
「尤もらしい事言ってるけど、ヒーローがそれでいいのか委員長……?」惚けた表情の切島。
「大丈夫だ、俺もやってる」スマフォを掲げる飯田。
「何が大丈夫なんだ!?」目を白黒させる切島。
「俺のブーバーは最強だぞ!! 何せCP1300だからなァ!! 殺せ!! あの半分野郎をぶち殺せブーバーァァァァッッ!!」スマフォを操作しながら喚き散らす爆豪。
「いやだから何でポケモンがトレーナーをダイレクトアタックするみたいになってんだよ!? ポケモンバトルだよね!? お前轟を亡き者にしようとしてないよね!?」思わず二度見する切島。
「じゃあ俺はシャワーズCP1100で戦うか」スマフォをすいすい操作する轟。
「雑魚!! CPが足りないクソ雑魚ポケモンじゃねーか!! 殺せ!! ブーバー!! あのクソポケモンを焼き殺せェェェェッッ!!」凶悪な笑みで吼えまくる爆豪。
「お前だけやってるゲームが違う気がするんだけど!? てかシャワーズって事は水タイプだろ? ブーバーの弱点なんじゃ……」
五秒後。ブーバーが倒れた。
「ブゥゥゥゥバァァァァッッ!!」スマフォを掲げて膝が折れる爆豪。「おい半分野郎ォォォォッッ!! テメエどんなイカサマしやがったァァァァッッ!?」
「イカサマじゃない。弱点を突いただけだ」すまし顔でスマフォをポケットに戻す。「単体の強さだけじゃなく、総合力を鍛えるべきだな」
ツーン、と去って行く轟に、爆豪は怒りに身を委ねて机を爆破した。
「チクショウ!! 俺が最強だ……ッ!! 俺は最強のヒーローだぞ……ッ!? あんなクソ可愛いポケモンに負けるなんて有り得ねえだろクソがァァァァッッ!!」天を仰いで咆哮を上げる爆豪。
「あ、シャワーズは可愛いって認識なのかお前」そこにほんわかする切島。「お、緑谷じゃん。おはよう!」
「お、おはよう」緑谷は爆豪を見た後、切島にひそひそと声を掛ける。「何が遭ったの?」
「ポケモンバトルに負けたんだ」
「リアルにポケモンがいるの!?」思わず教室をきょろきょろと見回す緑谷。
「あー、いや違う。轟とポケモンバトルして、負けて苛立ちのあまり破壊活動してるだけだな」慌てて訂正する切島。
「え、かっちゃんもポケモンGOしてるの?」そろそろと爆豪に近寄る緑谷。「僕もしてるんだけど、一緒にしない……?」
「あァ!? クソナードの分際で俺と戦えると思ってんのかボケ!! CP1300のブーバーだぞ!? 手前みたいなクソポケモントレーナーが敵う相手じゃねえんだよクソが!!」
「……僕だって、いつまでも弱いままじゃないんだ……! 今こそ君を超える時だって、今分かったよかっちゃん!」グッと耐える動きで爆豪を見上げる緑谷。「君にポケモンバトルを挑む!!」
「ハァァァァッッ!? クソ……ッ、クソボケ野郎が俺に……ッ、最強のヒーローに挑むなんざ良い度胸してんじゃねえか……ッ!? ぶち殺してやる……完膚なきまでに、全力で叩き潰してやるよクソナードがァ!!」
「もう完全にやられる側のジムリーダーみたいになってんぞお前」仏のような顔になっている切島。
「行けッ、ブーバー!! あのクソナードを爆殺しろ!!」
「行けっ、コラッタ!! ブーバーを攻撃だ!」
「コラッタ……? コラッタって言ったかお前……!?」凄絶な笑顔で緑谷を睨みつける爆豪。「お、お、俺に戦いを挑んでおきながら、コラッタだと……!? ふざけてるのか……ッ!? 俺相手にはコラッタで充分だと、そう言いてえのかテメエェェェェッッ!!」
「違うよかっちゃん! 僕は本気で……全力で戦って、君に勝ちたいんだ!」真剣な表情の緑谷。
「じゃあ何でコラッタ!? このクソ雑魚が俺のブーバーに勝てると、本気で思ってるのかお前!?」
「僕のコラッタのCPは、……3700だ」
間。
「……は?」
惚けた表情の爆豪を見据え、緑谷は真剣な表情のまま、笑顔を覗かせた。
「今、楽にしてあげるね?」

◇◆◇◆◇

そうして、教室は敗北の怒りでSAN値を失った爆豪の暴走により吹き飛んだ。後々相澤先生にこっ酷く怒られ、雄英高でのポケモンGOのプレイは禁止になるのだった。

【後書】
今のところジムリーダー戦しかないんですけど、いつかこんなポケモンバトルが出来たらいいなーと言う妄想で綴りました。
こんな頭おかしいコラッタがいたらきっと見ただけでSAN値直葬する自信が有ります! お前トレーナーLv幾つなんだよぉ!

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