2018年4月13日金曜日

【浮世のカルデア事情】第5話「腐ってる」【FGO二次小説】

■あらすじ
砂落浮世(サラク・ウキヨ)と言う人間らしい人間のマスターがいるカルデアの物語。コメディタッチに描いたFGOの二次小説です。
※改題前:人理改竄系カルデア

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ マシュ・キリエライト エミヤ・オルタ


Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/

■第5話

第5話「腐ってる」


「正義の味方が悪行を良しとするのか、だって? 当然だろう。中身が腐っているからな、俺は」

どうも、先輩の監視員ことマシュです。
今日はオルタ化したエミヤさんと、わたし、そして先輩の三人で食堂に来ています。
エミヤさんは相変わらず暗い表情で暗澹たるワードを連ねていますが、先輩は全く動じる気配も無く「ほーん」とすこぶる適当な生返事を零してます。
「エミヤ君ってあれかい? 自分で腐ってるとか言っちゃうって事は、腐男子なのかい?」先輩がまた奇天烈な事を言い始めました!
「腐男子……? 性根が腐ってる人物の事をそう指すのなら、そうだろうな」エミヤさんもよく分かってない様子で苦笑を浮かべています。
「えー、それならそうと言ってよね~」エミヤさんの肩を叩きながら笑い飛ばす先輩です。もう既に嫌な予感が臨界点突破です。「ごめんねぇ、うちには今、男子って言ったら小太郎君しかいないからさ、何とかなりそう??」
「風魔小太郎か。彼なら俺よりもカルデアでの戦歴は長い、背中を任せるに足る男だろう」真剣に応じるエミヤさんですけど、どう考えても互いに誤解し合っていますねこれは。
「やっぱりバックだよね、そうだよねぇ、男同士だもんねぇ、バック一択だよねぇ」卑猥そのものの発言の筈ですが、断言できないのでわたしは沈黙を貫きます!「やっぱり小太郎君は受け? それとも攻め?」ああもう一々単語がいやらしいです先輩!
「風魔小太郎の戦術なら先の後……後手の方が戦術的視野も広がると思うが……」やっとエミヤさんの表情に曇りが差しました。「……マスター。君はさっきから何の話をしているんだ?」
「えっ? そりゃーエミヤさんと小太郎君のぐっちょんぐっちょんな話ですよ」
間。
「……趣味が悪いな。惨たらしく絶命するか?」エミヤさんが初めて笑顔を浮かべました! 青筋が走りまくった、とてもいい笑顔です!
「嫌です」キリリッと先輩も果敢に決め顔を返しました!
その後、先輩の体が内側から爆裂して食堂が大変な事になったのですが、お掃除は勿論わたしが担当しました。

◇◆◇◆◇

その後。
「あっ、エミヤ殿」
「――ん、小太郎か。何だ?」
「い、いえその……僕はその、そういう趣味はないので、す、済みません……」
エミヤさんから顔を背けて小走りに駆けて行く小太郎さんを見送り、その先にいたエミヤさんに視線を向けると……
「……」
その時の、エミヤさんの何とも言えない表情が目に焼き付いて離れないマシュなのでした……

【後書】
エミヤ・オルタさんとも付き合いが長いと言いますか、丁度FGOを熱心にPlayしていた時に引けた子なので、思い入れが強いのです!
扱いこんなですけどね!(笑)
「腐ってる」って言ったらこんなものをイメージしてしまうわたくしなのでした(^ω^) そんなこったで次回もお楽しみに!

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