2018年4月11日水曜日

【牙ガイ】「牙王、オレのバディになれ!」【バディファイト二次小説】※再掲

■タイトル
「牙王、オレのバディになれ!」

■あらすじ
ガイトが突然牙王に告白し始めた。

▼この作品は、Blog【逆断の牢】、【Pixiv】、【ハーメルン】の三ヶ所で多重投稿されております。
※注意※2017/01/15に掲載された文章の再掲です。本文も後書も当時そのままになっております。

■キーワード
バディファイト 未門牙王 黒渦ガイト 牙ガイ コメディ ギャグ 人格崩壊 腐向け


Pixiv■https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7705530
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/109713/


■「牙王、オレのバディになれ!」

「牙王、オレのバディになれ!」

 ガイトが突然牙王に告白し始めた。
「ガイト!? 一体どうしたのだ!?」錯乱するアビゲール。
「アビゲール、よく聞け。牙王はバディチャンピオンになると言っていたな?」真剣な表情でアビゲールを見やるガイト。
「あ、あぁ……」
「オレもバディチャンピオンを目指してるな?」
「あぁ、そうだな」
「つまり牙王がオレのバディになれば、どちらもチャンピオンになれると言う事だ!」どや顔のガイト。
「済まん、言ってる意味が分からん」白目を剥いてるアビゲール。
「へへっ、良いぜガイト! お前のバディになって、一緒にバディチャンピオン目指そうぜ!」グッとガイトの手を握る牙王。
「待って待って!? 牙王は人間だよね!? モンスターじゃないよね!?」あまりの事態に口調が乱れ切っているアビゲール。
「牙王……貴様はオレとバディを組む運命にある……!」牙王の手を握り返して頷くガイト。「と言う訳でアビゲール、お前とはバディを解消する。じゃあな」
 牙王と手を繋いで立ち去っていくガイトを見送り、アビゲールは「嘘やん……」とやっぱり壊れてしまった口調で呟くのだった。

◇◆◇◆◇

「大変バル大変バル! 牙王がバルとバディ解消しちゃったバル!」
 バルがワタワタと慌てた様子で爆とくぐるに相談しに来た。
「またか。牙王の奴一体何を考えてるんだ……」やれやれと額に手を当てる爆。「また喧嘩したのか?」
「ガイトのバディになるって言っていなくなったバル」
「……予想の斜め上をかっ飛んでいくな……」仏のような顔になってる爆。「だったらバル、お前もバディになる人間を探して、ガイトを叩きのめすしかないな」
「提案の方向性がおかしい気がするんだけど……」くぐるが思わずツッコミを入れる。
「判ったバル! 猫シャツ~! 猫シャツ! バルとバディ組むバル!」ノボルに縋りつくバル。
「へへっ、仕方ねえな。オレほどの優秀なファイターはそうそういないもんな!」鼻の下を擦るノボル。
「猫シャツぐらいしかモンスターとして使い捨てできる人間は知らないバル!」
「おい張り倒されてえか」
「そうか、貴様も新たなバディを手に入れた訳か」ニョキっと地面から頭が生えてくるガイト。
「どこから現れてるの!?」驚きに体を跳び上がらせるくぐる。
「貴様はオレとバディファイトする運命にある」カードを掲げるガイト。「そしてオレに負ける運命だ!」
「そうだぜバル、オレとガイトの超エキサイティングなプレイに、お前は付いて行けるか? 否! 付いて行けない!」バルを指差す牙王。
「牙王君が完全にガイト君の色に染まってる……」白目を剥いてるくぐる。
「面白いバル、やってみろバル! 牙王なんてけちょんけちょんに負かしてドブネズミ以下の屈辱を味わわせてやるバル!」ノボルを掲げて宣言するバル。「猫シャツ! バルのバディとして馬車馬のように働くバル!」
「言い方どうにかならねえかな!? しかもオレが戦う側なのかよ!?」絶叫を張り上げるノボル。
「バディ、ファイッ!」ニョキっと地面から頭を生やしたパル子が宣言した。
「その登場の仕方流行ってるの!?」再び驚きに体が跳ね上がるくぐる。
「「オープンザフラッグ!」」
「やばみを感じるワールド!」ガイトが宣誓した。
「聞いた事の無いデッキだ……これは荒れるぞ……!」ゴクリと生唾を呑み込む爆。
「うん、バディファイトのルールを荒らそうとしてるわね」真顔のくぐる。
「バルも行くバル! 相手のゴールにシュゥゥゥーッ! 超☆エキサイティンワールド!」バルが宣誓した。
「ツクダオリジナルのデッキかな?」白目を剥いてるノボル。
「ななななんと! 両者互いに未知のデッキだーっ! これは白熱する予感だーっ!」地面から頭だけ出したまま実況するパル子。
「パル子さん冬眠するか実況するかどっちかにしようよ……」怪訝な表情のくぐる。
「先行はオレだ! ドロー! チャージ&ドロー! ドロー! チャージ&ドロー! ドロー! チャージ&ドロー!」デッキからモリモリカードを引き始めるガイト。
「引き過ぎだよ!! ルール! ルール守ってガイト君!!」くぐるの絶叫が響いた。
「ななななんと! ガイト選手デッキから次々とカードをドローしていくーっ!」すぽーんっと頭が飛んでいくパル子。
「突然マミらないでーっ!!」最早目も当てられないくぐる。
「ファイナルフェイズ……!」決め顔のガイト。
「出たーっ! ファイナルフェイズだーっ!」頭がぎゅんぎゅん飛び回って地面に着陸するパル子。
「パル子さんいつの間に人間を辞めちゃったの……?」ガタガタと怯えた様子のくぐる。
「そうはさせないバル! ドロー! ドロー! ドロー!」モリモリデッキからカードを引き始めるバル。
「皆ルールをどこに忘れてきちゃったの!?」くぐるのツッコミが激しく奏でられる。
「遅い! センターに牙王をコール! 打撃力40億、攻撃力97万、防御力400万、サイズ70の牙王は、コールした時に特殊効果が発動する!」目が爛々と輝いているガイト。「特殊効果発動! 相手のプレイヤーを抹殺する!」
「なにその無慈悲なチートカード」最早ツッコミに力が無いくぐる。
「ヤヴァいぞこれは……! 牙王をコールしただけで勝負が着いちまう!」真剣な表情で拳を握り締める爆。
「ウン、ソウダネー」雑に返すくぐる。
「残念だったバル! 牙王がコールされた瞬間、センターに猫シャツをコール! 打撃力0、攻撃力3、防御力2、サイズ0.5の猫シャツは、コールされた時に相手の場にいる牙王を爆殺できるバル!」どや顔のバル。
「えっ、オレの戦闘力、低過ぎ……?」昇天しそうな顔のノボル。
「ぐああああっ!」センターの牙王が粉々に砕け散った。
「牙王ーっ!」ガイトが砕け散った牙王を見て震え始める。「よくもオレの牙王を……!」
「ガイトの奴、冷静さを失ってる……! このままじゃ不味いぞ!」爆が冷や汗を流し始めた。
「バディファイトのルールは完全に失われてるけどね?」ニッコリと爆の肩を叩くくぐる。
「必殺コール! 牙王をセンター、レフト、ライトにコール!」
「牙王君何人いるの!?」ツッコミの声に張りが戻るくぐる。
「オレは世界中に無数に存在する……ミジンコみたいなものさ!」グッと親指を立てる牙王。
「例えが酷過ぎる」真顔のくぐる。
「これでオレの勝利は決まった! これは運命だ! 誰にも逆らえない!」高笑いを始めるガイト。
「あー、そこの君達」ポン、とガイトの肩に手を置くタスク。「ゲームは、ルールを守って楽しもうね?」
「あっ、はい」
 そうして、牙王は何かよく判らないけどバルの元に帰って行ったのだった。
 めでたし!

【後書】
 友達とバディファイトの話をしてたらうっかりネタが浮かんだのでサクサク消化なのです!
 人格崩壊系コメディ綴るの久し振りだったので大丈夫かなーと心配したりもしましたが難産する事無く無事投稿できて何よりです!
 本当はもっと詰め込みたいネタが幾つか有ったのですが展開上お蔵入りになってしまったので、そのうち第二段と称してまたひでー人格崩壊コメディ系バディファイトを更新できればいいなーと思います。

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