【神否荘の困った悪党たち】第４６話 女性……ですかね……【オリジナル小説】

■あらすじ
サイボーグエロくのいちは式子博士の貞操を狙っている！▽

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【カクヨム】の二ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
日常　コメディ　ギャグ　ほのぼの　ライトノベル　現代　男主人公

■第４６話

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カクヨム■https://kakuyomu.jp/works/1177354054881797954

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第４６話　女性……ですかね……


「サイボーグエロくのいちは老若男女問わず貞操を狙ってきます」

　式子博士の説明が既に思考を蒸発させそうな力を秘めてる。
「相手の貞操を狙ってくるボスは、俺初めてですね」勝てる気がしないぜ。
「気を付けてください。サイボーグエロくのいちの貞操狙い攻撃は、恐らく世界……いえ、宇宙一と言っても過言ではありません」真剣な表情なんだけど、この人何言ってるんだろう感がひゃんぱねぇ。
「えーと、何かその、弱点は有りますか、その、サイボーグエロくのいちの」固有名詞が雑過ぎて、説明求める度に一瞬思考が混乱しちゃうぞ。
「サイボーグエロくのいちの弱点は、純愛です」
「なにて？」
「サイボーグエロくのいちの弱点は、純愛です」
「嘘やろ……」全く攻略法が掴めない。「そうだ、砂月ちゃんに助言をお願いしてみよう。ニャッツさん、肉球肉球」
　ぷにぷに触ると、砂月ちゃんが映し出された。
「あっ、先輩！　男子トイレ映さないでくださいよ！！　自分、こう見えても女子高生なんですからね！！」
　通信が切れてしまった。
「ところで式子博士は何で女性なのに男子トイレに？」困り果てながら式子博士を見上げてみる。
「サイボーグエロくのいちは、性別的観点から、男子トイレには入って来られないと思いまして」
「なるほど……」思考が蕩けていく。「あの、失礼な事を訊きますが、式子博士はその、男性なんですか……？」
「えっ？　私、どう見えてます？」
「女性……ですかね……」
「ですよね」
　じゃあ何で男子トイレに入れるんだよぉーって、無言で頭を抱えてる俺の話でもしますか？
「うーん、取り敢えず男子トイレから出ない事には砂月ちゃんと連絡取れないっぽいし、これあれかなぁ、式子博士のヒントを元に斃せってボス戦なのかなぁ」
　しかし弱点が純愛ってどうしたら……
　と思いながら、ここにいても仕方ないので、取り敢えず男子トイレから出ようと出口に向かうと、出口にサイボーグエロくのいちが仁王立ちしてた。
「おほーっ」思わずビビビクーッと震えて男子トイレに戻ってきた。「待って待って、もう戦いが避けられない感じって言うか、クッソビビりましたね？？」
「サイボーグエロくのいちは、性別的観点から、男子トイレに入って来られないんです」式子博士の台詞少なくない？？「だからここは安全地帯ですよ！」そりゃ分かるけども。
「えぇー、もう心臓に悪過ぎでしょ……普通こんないきなりボス戦始まりませんって……」未だに心臓がバクンバクン鳴ってる。「あー、ビックリした。でもこれもうサイボーグエロくのいちを何とかするしかないですね」チラッと出口を覗くと、サイボーグエロくのいちが仁王立ちしてる姿が見えた。「怖いわぁー、あの錯乱した登場の仕方からは想像も出来ない静かさで仁王立ちしてるんだもん、怖いわぁー」
　ともあれ出口が塞がってる以上、サイボーグエロくのいちを何とかする以外に手は無いので、恐る恐る近づいてみる。
　まずは話が通じるか確認してみよう！
「こ、こんにちはー」手を挙げて軽く挨拶してみる。
「おっすおっす」ドチャクソ気軽な挨拶が返ってきた。
「あれ？　シンさん意識ある？」念のため確認してみる。
「あたしはシンではない……サイボーグエロくのいちだ」紙袋の下からくぐもったシンさんの声が聞こえてくる。「お前の大ファンさ」ファンって言うか、どう考えてもストーカー感強過ぎますね？
「えーと、俺の味方なの？」
「お前と粘膜擦り合わせたいだけさ」やべーよこの人。「さぁ、共に月の向こう側までぶっ飛ぼうぜ！」
「えぇーこれ戦闘になるのかな」シーンが入ってモザイク処理掛かるタイプの流れじゃないのこれ。
　うーん、純愛ってどういう……
「サイボーグエロくのいちさん」スッと手を差し出してみる。「手、繋ぎませんか？」
「オオオオアアアア！！！」サイボーグエロくのいちが頭をグリングリン振り回して飛んで行った。
「えっ、これ純愛判定なんだ」威力高過ぎませんか？
　……えっ？　よく分からんままボス戦終わったらしい。
　単にヤバい人を追い払っただけ感しゅごい後味だぞこれ。

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【後書】
　と言う訳でスーパーお久し振りの本編配信再開です！
　サイボーグエロくのいちの常軌を逸してる感はこれアレです、元になったGame準拠なのですが、ちょっと狂気度に上振り過ぎて、ただの頭おかしい人になってる感しゅごいですね！ｗ　ただ、うん、元になったGameのサイボーグなんたらも、まぁ、その、こんな感じです！(雑情報)
　ちょっと神否荘の困った悪党たちを配信したい欲が高まっておりますので、もしかしたら来週も更新するかもかもです。毎週ぶっ飛んだコメディ読んで笑いでMP回復させたいじゃない！！(私が)　と言う訳で次回もお楽しみに～♪
※追記
　今回からあらすじをちょこちょこ弄る事にしましたー(*´σｰ｀)ｴﾍﾍｗ
　あと、カクヨムの方はこのメチャゲロ編が終わったら配信停止して、その後はBlogだけでのんびり更新して参るつもりですわふ～。