【ルーキーハンターフロンティア！】■第２話 ジョッキクラッシャーヒヅキ！【モンハン二次小説】

■あらすじ
MHFの世界にルーキーさんがやってきた！　MHFをPlayするユーザーをコミカルに綴ったギャグコメディです。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
モンハン モンスターハンター 二次小説 二次創作 MHF


【ハーメルン】https://syosetu.org/novel/180714/
【Pixiv】https://www.pixiv.net/novel/series/1070947
■第２話

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■第２話　ジョッキクラッシャーヒヅキ！


「まぁ猟団に加入するならアレだよな、試練いるよな」

　ずぅーっと一心不乱に手を振り続けているアラタを眺めていたヒヅキが腕を組んでポツリと呟いた。
「お金で解決してくれるよね？」ニコッと微笑むフー。
「されて堪るか！！　どんな新米ハンターそれ！？！？！」ジョッキを投げつけられてフーが頭から麦酒漬けになった。
「面倒なので試練は無しの方向でしませんか？」テーブルに突っ伏したまま手だけ挙げるコレ。
「この物臭ハンター共！！　いい加減にしろ！！」コレの頭にジョッキが叩きつけられ、木製のジョッキが破裂した。「おう新米！　新米だからってワシャ容赦しねえぞ！！　クリアできなかったら加入は許さへんからな！！」
「お父さん！！　その子の話も聞いてあげて！！」頭にジョッキを載せたままポタポタと麦酒を滴らせながらフーが叫んだ。
「誰がお父さんだ！！　せめてお母さんと言え！！」新たなジョッキがフーの頭に投げつけられ、フーの頭の上に有ったジョッキとぶつかり、パァーンッと破裂してフーが全身麦酒だらけになった。
「お母さん！！　ぼくの話を聞いてください！！」アラタが手を振りながら明後日の方向を向いて叫んだ。
「マジにお母さんって言いやがった！！　あとこっち向いて？？」アラタの体をグイグイと矯正して己に向かせるヒヅキ。「で、何だこら？」
「ちゃんと話を聞いてくれるところまじお母さんだよねヒヅキちゃん」全身麦酒だらけのフーが微笑む。「あとヒヅキちゃん、クリーニング代覚悟しといてね♪」
「語調はアレですけど、根っからの善人ですからねヒヅキちゃん」頭の上にジョッキの破片を載せて、テーブルに突っ伏したままくぐもった声を漏らすコレ。「あとヒヅキちゃん、ジョッキの弁償は貴女持ちなので覚悟してくださいね」
「おいそこ黙ってろ」ビシッと二人を交互に指差すヒヅキ。「あと手持ちが無いんで後払いでもいい？？」
「ダメですね」「ダメですね」フーとコレの返答が重なった。
「ぼく、ハンター初めてなので、お手柔らかにお願いします！」ヒヅキに向いたまま手を振っているアラタ。
「いや、ほら、有るだろ？　ハンターは初めてでも、ほら、神を喰ったりとか、フォトンを操ったりとか、何かこう、他の前歴有るだろ？」
「ないです！」
「何も？」
「何も！」
　アラタは一心不乱に手を振っている。
「――――よし！　こいつにはまず裸レイアが相応しいと思ったが変更だ！　肉を焼きに行くぞ肉を！！」
「おー」「おー」フーとコレの掛け声が重なった。
「この元気の無さだよチクセウ！！」テーブルに叩きつけたジョッキがパァーンッと破裂して四人とも麦酒塗れになった。
「頑張って美味しいお肉を焼きますね！」
　全身麦酒だらけになっても尚、手を振り続けるアラタに、ヒヅキは何とも言えない表情で「お、おう」と応じると、
「お前いつまで手ぇ振ってんだよ……」
　やっとツッコミを入れるのだった。

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【後書】
　ゲームに無い仕様をモリモリ綴るマン日逆さんです。こんだけジョッキをバカバカ割れたら楽しいだろうなぁ！(笑)
　と言う訳で今回断さんに頼んでいた表紙が出来上がったので出来上がった記念に次話の更新に参りました、が！　基本的に日曜更新ですので！　今回は特別ダヨ！
　そんな感じで相変わらずすぐゲームに無い仕様をモリモリてんこ盛りしちゃうマンなんですなぁｗ　基本的にゲームの仕様に有る話を綴りたかったんですけどねぇ、何かこう、ジョッキ割りたくなったんですよね…(ゲンドウポーズ)
　そんなジョッキ割りたいマシーン日逆さんは措いといて、次回！「第３話　ハンターを斬る！」今宵のハンターナイフは血に飢えておるわ…！　お楽しみに！ｗ