2019年1月23日水曜日

【浮世のカルデア事情】第12話「おるた」【FGO二次小説】

■あらすじ
浮世「ウチのアルトリアさん拗らせ過ぎでは??」

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ アルトリア・オルタ(ランサー)

Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/
■第12話

第12話「おるた」


「あぁ~! オルタぁ~! オルタ欲しいぃ~!」

 いつも通りラムレイに乗ってマスターの部屋を横切ろうとしたら、部屋の中からやたらと悲痛な声が聞こえてきたので、「私がどうしたマスター?」と扉を撫で切って入ってみた。
「ヒエッ」マスターが一瞬怯えた顔をした。可愛い。「あ、あぁ、ランサーのアルトリアさんかぁ……」
「私を呼ぶ声を聞いたのだが?」パカラッ、とラムレイがマスターの部屋に侵入する。「私が欲しいとは……よほどの事だと推察するが?」
「いやあの、ランサーのアルトリア・オルタじゃなくてね……」しょぼーんとしてるマスターが可愛い。「クー・フーリンのオルタが欲しくてさぁ……」
「……」はっ、いかんいかん。眉間に皺が寄ってしまっている。マスターに怒ってると思われてしまうな、いかんいかん。うっかり刺し殺してしまいそうだったが、息を整えよう。
「な、何でアルトリアさん突然私の前で深呼吸を始めたの……?」ガタガタしてるマスターが可愛い。「近い近いラムレイの鼻息が凄い近い」
「クー・フーリンのオルタなど……私がいれば必要無いでしょう。オルタと言えばこの私、アルトリアなのですから」ロンゴミニアドをマスターの首筋に据えて笑いかける。「そう思いませんかマスター?」
「思う思う! すんごい思うなぁ私! だから私の首を刺し貫くのはやめて死んじゃうからね私人間だからね私!」冷や汗ダラダラのマスターが可愛い。「ででででもさ! オルタ仲間がいると愉しくない!?」
「オルタ仲間……」そう言えばこのカルデアにはエミヤ・オルタもいましたね。「特に必要ではありません。マスターには私だけで充分です。私以外のオルタは即殺しなければなりません」キリリッと言った私カッコいい!
「何だこの話の通じなさエクスカリバー級の王様……」失禁まで始めたマスターが可愛い。「ほ、ほら、アルトリアさんはランサーだけど、私はほら、バーサーカーも欲しいなーって? ね? バーサーカーもいると戦力アップアップでしょ? ね?」
「……」チクリ。
「オッフ、何で今私の喉を軽く刺したのアルトリアさん?? 出血! 出血してるよマスターが! 味方のサーヴァントの手によって!! アルトリアさん落ち着いて!! ノーデスノーデス! ノーキルノーキル!」マスターがテンパってる、可愛い。
「マスター。私は落ち着いています。落ち着くのはマスターです」ふぅ、と溜め息を零す私カッコいいな!「オルタと言えどクー・フーリンと言う事は元はランサー。私こそが最強のランサーです。最強は二人といりません。私だけがランサーでいればこのカルデアは最早盤石……クー・フーリンなど召喚されようものならロンゴミニアドです。カルデアを蒸発させます」
「あっ、あっ、う、うん、うへぇ、もう私はダメだァ……」
 マスターが真っ白に漂白されてしまった。可愛い。
「おう? どうしたマスター? さっきから俺の名前を呼んでるみてぇだが」

◇◆◇◆◇

「――――いや、済まぬ事をした。てっきり本当に貴様のオルタが召喚されたのかと思い、うっかりロンゴミニアドを突き立ててしまった」
「いやお前……うっかりカルデア蒸発させた理由がまさかの俺とオルタを勘違いってふざけすぎだろ……」クー・フーリンが呆れ果てている。殺そう。
「カルデアが……」マシュが呆然としている。可愛い。
 と言う事でうっかりカルデアが蒸発してしまった。はっはっは。全く、私はうっかりさんだなぁ。

【後書】
弊カルデアのアルトリア・オルタ(ランサー)さんは、初の高レアランサーさんなのでね、そりゃ愛着もしゅごいんですよ!
そしたらこんなキャラに仕上がってました(^ω^) 狂ってやがる…(褒め言葉)
敬語じゃなかったような気もするんですが、まぁアレです、敬語も使える若干闇が深いランサーがウチのランサーなのですたぶん。こんだけやりたい放題な人格付けしちゃったら今後も出し易くて仕方ない気がしますね!(笑)
いやー、可愛いよね、アルトリア・オルタ(ランサー)。略して黒父王でいいのかな…

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