【ルーキーハンターフロンティア！】■第３話 ハンターを斬る！【モンハン二次小説】

■あらすじ
MHFの世界にルーキーさんがやってきた！　MHFをPlayするユーザーをコミカルに綴ったギャグコメディです。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
モンハン モンスターハンター 二次小説 二次創作 MHF


【ハーメルン】https://syosetu.org/novel/180714/
【Pixiv】https://www.pixiv.net/novel/series/1070947
■第３話

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■第３話　ハンターを斬る！


　密林。と呼ばれる狩場に四人のハンターの姿が有った。

　四人とも裸――装備品がインナーだけと言う、通称“裸装備”と呼ばれる出で立ちで佇んでいる。
「ヨシ！　まずは無事に密林に来たな！」アラタの頭をガシガシ掻き混ぜるヒヅキ。「ヨシヨシ！　よく迷子にならずに来れたな！　偉いぞ！！」
「ヒヅキちゃんのまさかの褒めるポイントだよねぇ～」フーが体育座りでアラタとヒヅキを眺めている。「お母さん属性有りまくりだよねぇ～」
「ヨシ！　ヒヅキちゃん、私も無事に迷子にならずに密林に来れたので、リタイアして帰って良いですか？」コレがうつ伏せになったまま手を挙げた。「もうこれ今日だけで経験値三千兆くらい稼いだので私。これ以上稼ぐと内臓が破裂する恐れが有りますから」
「喧しいわ物臭ハンター！！」メッシ、とコレの頭を叩き踏むヒヅキ。「ちゃんと見てやれよこの新米インザ新米のヒヨッコハンターを！？　もう何するか分からねえ怖さをお前も感じ取れよ！！　突然ハンター切り刻み始めたらやべえだろ！？　そういうのを見守ってやらねえとワシらは！！」
「ちょっとぉー、アラタ君をサイコパスハンターに仕立てるのやめてよぅ。わたしが見込んだ、将来性マシマシの最強ハンター候補生最右翼に唾つけるのやぁーめぇーてぇー」グイグイとヒヅキを押し込み始めるフー。
「分かったから俺を岸壁に押し込むのまじでやべて、痛みはそれほどでもないけど圧がヤバい圧が。そして無表情のままひたすら押される怖さもヤバい」ぎゅうぎゅうとヒヅキの体が岸壁とフーの手に挟まれて潰れている。
「えっ！　ヒヅキちゃん！　ハンターって、ハンターを切り刻むんですか！？」
　ハンターナイフを構えてヒヅキを見つめるアラタの目はぐるぐるだ。
「ソンナコトナイヨー、ソンナコトナイカラ、ハンターナイフシマッチャオウネー」震えながら両手をアップダウンするヒヅキ。「ほら馬鹿っ！　新米が変な事憶えちまうだろがいい加減にしろ！！」
「ヒヅキちゃんのせいなのにぃー」ぷぅー、と頬を膨らませるフー。「えぇーっとね、アラタくん。ハンターは、ハンターを傷つけないものなのだよ。分かるかい？　ハンターはね、ハンターをきつずける……待って、あのね、アレだよ、傷はね、つけないものなんだよ。分かるね？」
「えっ？　ハンターは、ハンターを……？」ヒヅキにじりじりにじり寄って行くアラタ。「ハンターは、ハンターを……傷つけ……？」
「何でハンターナイフを構えてワシににじり寄ってくるのチミィ！！」岸壁に挟まれヒヅキは逃げられない！「待て待て話し合おう！　ワシは切られたくない！　分かるね！？　話は通じるかなヒヨッコハンターくぅーん！？」
「あー、アラタ君、大丈夫ですよ。ハンターは、ハンターを攻撃しても、ダメージが入りませんから」うつ伏せのままサムズアップするコレ。
「……」「……」「……」三人が目を合わせる。
　バッサーッ、とヒヅキの肉体から鮮血のエフェクトが走った。
「ほんとだ！　ヒヅキちゃん、ダメージ受けてません！」
「う、うん、そうだね、そうなんだけどね……？　何で敢えて斬りつけたのチミィ！？　私に何の恨みが有るの！？」ガタガタと怯えた様子のヒヅキ。
「いやー、こうやって新米は出来る事と出来ない事を理解していくんだねぇ、フーちゃんは安心して見守っていられるよ」再び体育座りのフー。
「えっ、今アラタきゅんは何が出来る事で、何が出来ない事だって学んだの？」
　全員の視線がヒヅキに向いた。
「……ヒヅキちゃんを、切り刻めるか、どうか？」こてん、と小首を傾げるフー。
「……」
　お前これ何のゲームだと思ってんだ――――と言うヒヅキの魂の叫びが密林に溶けていった。

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【後書】
　取り敢えず攻撃しちゃう気持ちが分かり…分かりますよね？(圧)
　と言う訳でモンハンやってる方はもう分かりきってる事ですけれど、「ハンターはハンターを攻撃してもダメージが入らない！」と言う当たり前の事実、知らないとこんな感じなのでは？？　風味で綴りました(笑)。サイコパスかよ…
　と言う訳でやっと本日の分の更新物まで辿り着きました（＾ω＾）　何日休んだらこんなに増えるんだよ…(ふるえ)　健康！　健康第一だよ日逆ｷｭﾝ！！
　さて次回！「第４話　大きな生肉」…聞いた事の無い名前を憶えるのは一苦労するってもんです。お楽しみに～♪