2019年4月27日土曜日

【艦娘といっしょ!】第29話 卯月といっしょ!【艦これ二次小説】

■あらすじ
ちょっと頭のおかしい提督と艦娘達の日常生活を切り抜いた短編集です。
※注意※2017/08/16に掲載された文章の再掲です。本文は修正して、新規で後書を追加しております。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
艦これ 艦隊これくしょん コメディ ギャグ 卯月 電


【ハーメルン】https://syosetu.org/novel/68881/
【Pixiv】https://www.pixiv.net/series.php?id=627932
■第29話

第29話 卯月といっしょ!


「おつかれぴょん!」

執務室で今回の戦果を報告し終えた卯月を見て、司令官が「そう言えばうーちゃん、知ってるかい?」と執務の手を止めて声を掛けた。
「ぴょん?」執務室を立ち去ろうとした卯月が、くるっとその場でターンして司令官に振り返る。「何がぴょん?」
「兎ってね、ぴょんって鳴かないんだよ」
「そ、それぐらい知ってるぴょん!」
「ンギェーって鳴くんだよ」
卯月の顔に驚愕の色が貼りついた。
「ン、ンギェーって、鳴くぴょん……?」
「そう、ンギェーって鳴くの」真顔でコクコク頷く提督。
「ン、ンギェー……」
顔を真っ青にして部屋を立ち去る卯月を見送った司令官は、悪魔のような笑顔を浮かべて執務に戻るのだった。

◇◆◇◆◇

「あっ、うーちゃん、おはようなのです」
廊下を歩いていた卯月に手を挙げて挨拶する電。
卯月はぎこちない微笑を浮かべて、手を挙げ返した。
「お、おはようぴょ……おはようンギェー!」
「!?」電の瞳が転がり落ちた。「ど、どうしたのです、うーちゃん……?」
「ど、どうもしないンギェー。いつものうーちゃんンギェー!」
「語尾!! 語尾がどう考えてもいつもと違うのです!!」思わず悲鳴を上げる電。「どうしてそんな呻き声みたいな語尾になってしまったのです……!?」
「う、兎の鳴き声は、ンギェーって司令官から聞いたンギェー……うーちゃん、兎好きだから……真似したんだンギェー……」そこまで言うと、卯月の瞳からぽろぽろ涙が零れた。「か、可愛くないンギェー……辛いンギェー……」
「うーちゃん」ポン、と電の手が卯月の肩に載せられた。卯月が泣き顔を上げると、般若の顔をした電がそこにいた。「提督を、狩りに行くのです」

◇◆◇◆◇

「司令官、おはようぴょん!」
翌日、執務室で元気よく敬礼をする卯月の姿が有った。
「やぁ、うーちゃん、おはようヒト」
卯月に敬礼を返す提督の顔は血塗れで、朝から鉄分が多そうだった。
「今日の司令官は、一段とカッコいいぴょん!」
「そうかいヒト? うーちゃんにそう言われるのは嬉しいヒト~」
「……なーんて、うっそぴょ~ん! アハハハ!」
「わぁー騙されたヒト~、ぬべべべ」
卯月と壊れた司令官が笑い合ってるのを見て、電が仏の顔になりつつあった。
「司令官さんをちょっと痛めつけすぎたのです……」
その後暫く、司令官の語尾が“ヒト”のままで、艦娘達の間で「提督って本当に人間なの? 偽ってない??」と言う噂で持ち切りになったそうな。

【後書】
実際兎ってンギェーって鳴くんですかね??? ノー調査でネットの情報鵜呑みにするマン参上です!!
ともあれ、このネタ大好き過ぎるので何かにつけて「ンギェー」と言ってるマンわたくしでもあります(^ω^) いやー、後で私もたぶんなんたらヒト~って言い始める流れですねこれ!(笑)
と言う訳で、はい。うーちゃん実はすんごい好きです。からかわれまくるので、からかい甲斐が有るなぁって常々思っておりました(悪笑)。こういう子もね~ワシ大好きなんだ…(2回目)

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