2019年6月7日金曜日

【艦娘といっしょ!】第35話 呂500といっしょ!【艦これ二次小説】

■あらすじ
ちょっと頭のおかしい提督と艦娘達の日常生活を切り抜いた短編集です。
※注意※2018/04/07に掲載された文章の再掲です。本文は修正して、新規で後書を追加しております。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
艦これ 艦隊これくしょん コメディ ギャグ 呂500 ろーちゃん 電 明石


【ハーメルン】https://syosetu.org/novel/68881/
【Pixiv】https://www.pixiv.net/series.php?id=627932
■第35話

第35話 呂500といっしょ!


「はい! 日本語、だいぶ、上達しました! 頑張りました! はい!」

 呂500ことろーちゃんが執務室で提督を相手にニパニパと太陽のような笑顔を振り撒いて、上達した日本語を披露していた。
「そうだね~、ろーちゃん日本語めっちゃ上達したよねぇ」執務の手を止めて、自分の顎をスリスリと撫でる提督。「じゃあまずアレ分かるかな? 非常に苦労して働く、って意味の慣用句」
「分かりますって! アレでしょ? えーと、“肉体を、粉末状にする”!」自信満々に挙手して宣言するろーちゃん。
「肉体を……」「粉末状にする……」居合わせた電と明石が真顔で復唱した。
「そうそう、合ってる合ってる」ぱちぱちと軽やかに拍手し始める提督。
「違いますよねぇ!? ろーちゃんが日本語上手くないからって嘘教えちゃダメですよ提督!?」提督の胸倉を掴んでガックンガックン頭を揺らし始める明石。「“身を粉にする”ですよね!? 単語自体は合ってるかも知れませんけど、アレだと完全にサイコパスですよ!? 肉体を粉末状にして働くなんてブラック通り越して狂気のサーターですよ!?」
「HAHAHA、明石さ~ん、そういう細かい所は気にしない方向で行こうよ~」ガックンガックン揺さ振られて頭がもげそうになってる提督。「ニュアンスで伝わればOK! でしょ? あと頭もげそうだからやめて」
「ろーちゃん、間違ってたですって……?」しょんぼりと項垂れるろーちゃん。
「全然間違ってないよ~、ろーちゃんの日本語の上達ぶりに明石さんちょっと興奮し過ぎて私の頭をもぎ取ろうとしてるだけだよ~」首がミリミリ言い始めている提督。「あの、やめて、そろそろもげる、まじもげる」
「はぁ~……」提督の首がもげる前に手を離す明石。「ろーちゃんを甘やかし過ぎですよ提督……? このままじゃ彼女のためになりませんって」
「そうなのです。間違いはしっかり正していくべき! なのです!」ビシッと提督を指差す電。
「否! ろーちゃんはこのままがいい! このままでいい!!」断固として両手をクロスさせる提督。「ろーちゃん! こういう、余計なお節介の事を、何て言うんだっけ?」
「分かりますって! えーと、“巨大な看護”!」
「巨大な……」「看護……」電と明石が真顔で復唱する。
「せいか~い! いや~、ろーちゃんは日本語の天才だなぁ~」嬉しそうに腕を組んでうんうん頷く提督。
「まさか今の“大きなお世話”の意味じゃないですよね提督……?」提督の胸倉を掴み上げて持ち上げる明石。「ろーちゃんで遊んでますよね……?」
「いたいけな幼女を言葉巧みにかどわかして……度し難い所業なのです……」ベキボキと指の骨を鳴らしてメンチを切り始める電。
「ままま待って待って落ち着いて! 落ち着いて話し合おう! そそそそうだろーちゃん! こういう、もうどちゃくそ命の危機を感じる時って、何て言うんだっけ!?」
「分かりますって!」ニパーっと笑いかけるろーちゃん。「“確殺”」
 明石と電が凄絶な笑みを浮かべて、同時に口を開いた。
「「“せいか~い”」」

◇◆◇◆◇

 その後、確殺された提督は三日間ほど鎮守府の日章旗に括りつけられて鳥葬にされたらしい。

【後書】
 海外艦の日本語ネタ、どれだけ有るんだってぐらい乱用しておりますけれど、そんだけ好きなのですわたくし…(笑)
 艦これって最近ガンガン海外艦が増えておりますし、こういうネタがガンガン増えても不思議じゃないと思うの! うんうん!
 と言う訳で潜水艦で一番好きな子isろーちゃんでした(^ω^) 語調がほんと好き好きの好き侍でね~ついつい真似したくなるんですって!

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