2019年6月5日水曜日

【浮世のカルデア事情】第16話「〇〇雑種! そして失せよ!」【FGO二次小説】

■あらすじ
「飛び散れ雑種!」がリフレイン。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【ハーメルン】、【Pixiv】の三ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
FGO Fate/Grand Order コメディ ギャグ ギルガメッシュ キャスギル 術ギル

Pixiv■https://www.pixiv.net/series.php?id=923944
ハーメルン■https://syosetu.org/novel/146108/
■第16話

第16話「〇〇雑種! そして失せよ!」


「ギルギル~、ちょっと話聞いてくれる~?」

 どうも、賢さが下限値振り切ってる先輩のお供、マシュです。
 今日は先輩が一日中うんうん唸って鬱陶しかったので、私で良ければ相談してください! と申し出たのですが、「じゃあギルギルに相談してみるね!」とすげなく断られ、若干傷心気味だったりします。
 そんな先輩が向かったのは、我がカルデアに滞在している賢王ことキャスターのクラスで顕現したギルガメッシュ王です。
「我をそう呼ぶ甚だ頭おかしい雑種は誰かと思えばお前かドブネズミ」先輩が最早雑種以下の扱いを受けてる事に私は納得を隠せません!「何だ? 我は忙しい。主にレジャー施設を建設するための費用を算出するのに」
「ほら、アレじゃん。ギルギルってさぁ~」「こいつ我の話を全く聞く素振りすら見せないのは何なのだ? 死にたいのか??」ギルガメッシュ王の顔が見た事無い色に染まっています!
 先輩はそんなギルガメッシュ王をまるで意に介さず話し続けます。これは確かに世界を救う器ですね……いや世界を滅ぼしかねない器ですねこれは……
「ほら、アーチャーのギル様がさ、言う台詞有るじゃん。ほら、アレよアレよ。“飛び散れ雑種! そして失せよ!”みたいな奴」
 キャスターのギルガメッシュ王の顔から感情が抜け落ちてる気がします。
「……おいドブネズミよ。貴様の話は悉く蛆虫以下の価値しかないと思っていたが、よもや我にゲロ以下の話を聞かせるために来たのか??」眉間の皺が見た事無い紋様を描いてますよギルガメッシュ王!
「これがさぁ~、本当の台詞が思い出せなくてさぁ~。ギルギルなら分からない? ほら、アーチャーのギル様と同じ系存在なんでしょ? 知らんけど」これギルガメッシュ王がカルデアを蒸発させるカウントダウン始まってませんか先輩??
「……その前に一つ訊かせろドブネズミ」頭痛で頭が粉砕骨折しそうになってるギルガメッシュ王です。「何故我がギルギルで、アーチャーの我がギル様なのだ? その差は何だ? 我、そんなに親しみ極めてるか??」ギルガメッシュ王が段々崩壊してきました……
「何かキャスターのギルギルって、ほら、アレじゃん。ギルギル~って感じじゃん!」ビシィッとギルガメッシュ王を指差す先輩ほど世界の脅威は存在しません。「そんな事より今の話聞いてた?“飛び散れ雑種! そして失せよ!”の、飛び散れの部分! なーんか違和感が有るんだよねぇ。実際どんな台詞だったか思い出せなくてさぁ~。ギルギルなら知ってると思って訊いたんだけど、もしかして知らない? じゃあ他の人当たるわぁ~」
「待て。待て待て待て待て。待てそこのドブネズミオブドブネズミのドブ塊!!」ギルガメッシュ王が先輩の肩を握り潰しそうな勢いで掴みました!「我に分からぬ事が有ると思うか……? 我は千里眼で全てを見通す。その意味が分からぬほどの愚昧だったかドブ塊よ?」ドブ塊にそんな知性を求めて良いんですかギルガメッシュ王……
「だよね! ギルギルなら分かるって信じてたよ! 早く教えて早く! あんまりこの話題にかかずらってたくないよ! 晩御飯ハンバーグだから早く食べに行きたいの!」ギルガメッシュ王の代わりに私が殺意満々になってきましたよ……
「蒸発させたい……」顔を覆ったギルガメッシュ王の本音が漏れ聞こえた気がしますが、聞かなかった事にします。「こんな無駄の塊みたいな無駄に我の千里眼使うのほんと無駄……」分かり味が深いんでその辺にしてください……
「うーん、飛び散れじゃないとしたら……やっぱりアレかな?“失せよ雑種! そして失せよ!”かな?」二回言わないと聞いてくれない奴ですか??
「そもそも! そもそもだドブ塊のドブ!! それはアーチャーの我ではなく、我の台詞だと何故気づかぬ!!」バァーンッ、と壁を殴って破壊するギルガメッシュ王、それちゃんとウルクの財を持って弁償してくれるんですよね??「“喜べ雑種! そして失せよ!”これだ!! これが正解だ!! 良かったなドブ!! そして失せよ!!」こんなガチギレギルガメッシュ王初めて見ます……
「えー? そうだったっけ? 何か違う気がするんだよねぇ」鼻をほじほじしながら遺言を吐き出す先輩です。「ギルギル~、もっと真面目に考えてよ真面目に」
「……」
 ギルガメッシュ王の瞳から、生気が抜けた瞬間を見てしまいました……

◇◆◇◆◇

 その後キャスターのギルガメッシュ王は暫しのバカンスに旅立っていきました。あまりに先輩が怖過ぎる……もとい、恐れ知らず過ぎるので、ちょっと距離を取りたい。我、壊れたくない。と言い残していつの間にかいなくなってました。
 あと先輩にはウルクの財を持って人格強制プログラムを組んで、人生に於いて感じなくても良い痛覚を全て与えて真人間に変身させました。三日間しか持たなかったのは、まぁ、先輩ですからとしか……

【後書】
 あらすじにもありますが、「飛び散れ雑種! そして失せよ!」と言う台詞が誤って脳髄にこびりついてしまい、元の台詞が思い出せない事案が発生しまして…後ほど本文にもありますように思い出せたのですが、一度こびりついた誤台詞はシミのように中々拭えず…(´▽`*)
 と言う訳でキャスギルこと、キャスタークラスのギルガメッシュ様のお話でした! こんな話を綴っておきながら推しです(定型文)。ウチにはアーチャーのギル様がいないのでね…キャスギルはとことんこき使っております…(※語弊)
 キャスギルはあとアレです、宝具の台詞も大好きです! 憶えてませんが!(オノレオノレオノレーッ!)「矢を構えよ! 我が赦す!」が印象的過ぎて他何も思い出せません! お陰でウチのキャスギルがマスターを見る目がだいぶアレな感じです。そりゃそーだ。

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