■あらすじ
「すいっちぃ~おん!」
▼この作品はBlog【逆断の牢】、【カクヨム】の二ヶ所で多重投稿されております。
■キーワード
日常 コメディ ギャグ ほのぼの ライトノベル 現代 男主人公
カクヨム■https://kakuyomu.jp/works/1177354054881797954
■第74話
第74話 モンスターをハンティングする系の奴
「亞贄く~ん」
コンコン、とノックされる音が聞こえて、俺はいつの間にか机に突っ伏して寝ていた事に気づいたよね。
目の前の虫かごの中では小さな軍人……じゃなかった、妖精さんがトレーニングに励んでる。何だこれ……
「亞贄く~ん、起きてるかしら~?」部屋の外からマナさんの困った声が聞こえる。
「はいはーい、今起きましたー」トコトコ扉に近づいて開けると、マナさんがいつもの白衣姿で俺を見上げていた。「おはようございまーす」
「あら、俺さ伊藤っすって、も~亞贄君たら。冗談が上手いんだからぁ~」久し振りに何を言ってるか分からないマナさんだ。「ところで亞贄君。今流行りのあのゲーム、買ってきてあげたから」
「えっ、何か済みません」このおばあちゃんしゅごいぞ!「何を買ってきたんです?」
「ほら、人狩り行こうぜ! ってよく言ってる奴よ~」とんでもねーゲームが来たぞこれ。「これこれ、十七割引きだったから、お得かな~って買ってきたの」そんな割引有るの???
「あ、ありがとうございます……」不安しかないけど、ビニール袋を受け取る。ごそごそ中を漁ると、中から出てきたのは……何かのスイッチだ。「……? これ何です?」
「ゲームの開始ボタンよ~」
「ゲームの開始ボタン……」もうヤバ味しかない。「これ買ってきたとか言いながらこれちょっとこれ、マナさん自作のゲームですよね??」
「すいっちぃ~おん!」俺の話聞いてないな???
マナさんが勝手にスイッチをオンにしちゃったので、俺の視界が突然破裂して、気づいたら見た事の無い景色に叩き込まれていた。
「くそう、最早問答無用でゲームの世界に叩き込む奴だな……」何で俺何の説明もなく異世界に飛ばされても動じない心を手に入れてんだ。「えぇと……さっきの説明からして、ここ、アレだよな。モンスターをハンティングするゲームの中……で合ってる……かな?」
俺の格好を確認する。普通の俺だ。装備もへったくれもない。
武器は……腰に長剣が差してある! 抜いてみると、どうやら片手で振るえる系のようだ。そして背中には小さな盾。
これは……モンスターをハンティングするゲームでは、片手剣装備だな、うん。
取り敢えず最低限の装備が有る事は分かったけれど、ここどこー?
視界一杯に森林が広がってる。道も目印も無い。ヤバい、帰りたい。
「うーん、取り敢えずこれアレかな、村を探せば良いのかな……」
ガサガサ、と音が聞こえて、何だろ、と振り返ると、俺の身長の五倍くらいあるドラゴンが俺を見下ろしてた。
「あばばばば」腰が抜けーたよ。「ふえぇ死んじゃう死んじゃう」難易度設定どうなってるのこれ!
ドラゴンは俺を見下ろしていると、途端に瞳を輝かせて牙が一杯の口を開いた!
「うわぁー!」もう喰われる奴だー! と盾を構えるも、次の瞬間、「避けるんだそこのハンター!」と言う聞き慣れた声が聞こえて、横合いから凄まじいタックルを受け、俺の体は三回転半して大樹に叩きつけられ、俺は息が出来なくなった。
既に俺の体力無いんだと思うんだけど、俺の視界には……あの人が映ってた。
「大丈夫かいそこのハンター!? ここは俺に任せて! そこのハンターは早くそこらへんで何かして! 早く!」
情報が雑過ぎるのもいつも通りで、その人……田中さんは、サムズアップしてドラゴンに喰われてた。
……あれ、これもうゲームオーヴァーなんじゃないこれ??
【後書】
と言う訳で始まりました! モンスターをハンティングする系の奴です!ww
今回もふんわりまったり、いつものテンションでお送り致します。安心して! マナさんのGameだよ!(笑)
と思ったらもう終わりそうな予感ですが、今回も程々に続きます。たぶん。そんなこったで!w 次回もお楽しみに~♪w
更新お疲れ様ですvv
返信削除モンスターをハンティングする系の奴らしいですが、どうにもハンティングされる系にしか思えないよ、よw
安定のマナさんクオリティ!そのぶれない安定感、底なしっっ!!(?)
そして田中さん…来世ではきっと!!!
やっぱいいよな神否荘!w
今回も楽しませて頂きましたー
次回も楽しみにしてますよーvv
感想有り難う御座います~!
返信削除確かにwwこれハンティングされる奴だ…!ww
底なしっっ!!wwww マナさんは裏切らないぜ!ww
もう来世の話してるぅー!ww田中さんまだ大丈夫だよたぶん!ww
やっぱいいよね神否荘!ww
今回もお楽しみ頂けたようで嬉しいです~!
次回もぜひぜひお楽しみに~♪