2020年8月9日日曜日

【神否荘の困った悪党たち】第79話 えっ、もう攻撃されてる!?【オリジナル小説】

■あらすじ
本屋ごとブレイクムーンがカカァーッてされた。

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【カクヨム】の二ヶ所で多重投稿されております。

■キーワード
日常 コメディ ギャグ ほのぼの ライトノベル 現代 男主人公


カクヨム■https://kakuyomu.jp/works/1177354054881797954
■第79話

第79話 えっ、もう攻撃されてる!?

「これで俺達は完全にマークされたな……ヤバいハンター三人衆に……!」

 エキサイティングが深刻そうに呟いてる。
「えぇと、ブレイクムーンが倒されたのって、二人に伝わってるんです??」テレパシーでも使えるんだろうか。
「あぁ、奴らは十秒置きにスマフォーンで連絡を取り合ってるからな……もう十分も連絡が来てないとなれば、流石に奴らがぬほほクラスのお馬鹿さんだとしても、感づいている筈だ……!」俺怒った方が良いのこれ??
「と言うと、ラヴファイヤーとアウトサイダーロードでしたっけ」魔王と外道王と言われてもピンとこない。「何かこう、ブレイクムーンみたいな、具体的な能力って判明してないんです?」
「ラヴファイヤーは魔法を使うにゃ!」俺のスネにぐりぐりと頭を押し付けるにゃんこだ。「アウトサイダーロードは、何かこう、えげつない行動をしてくるにゃ」何だその恐ろしい情報は……
「まずは情報収集が先決だな」エキサイティングが初めてマトモな提案してる!「情報屋を探すべきだな」初めてゲームっぽい単語が!!
「情報屋ってどんな方なんです?」やっぱりこう、怪しげな人なんだろうか。ワクテカが止まらないぜ!
「見た目はメイド、中身はロボだ」メイちゃんだ、マチガイナイ。「今連絡してみるからちょっと待ってて」スマフォーン取り出し始めたぞこのエキサイティング!
 ぷるる、ぷるる、と呼び出し音が鳴る中、俺とにゃんこはおててを合わせ合って遊んでた。
「もしもし。こちらは情報屋、ニンジン支店です。ご用件をどうぞ」ニンジン支店で耳が滑っていきそうだ。
「えっとー、ほら、アレだよ~、ヤバいハンター三人衆の情報をさ~、おくれよ!」こんな雑な電話対応有っていいの???
「畏まりました。前金で五百万ドバ必要になりますが、宜しいですか?」ドバ???
「ちょっと待って、相談してみるからちょっと待って~」こんな電話掛かってきたら俺なら即切ってる気がするよね。「聞いたか? 五百万ドバで情報を売ってくれるそうだぞ! これに乗らない手は無いって!」エキサイティングしてるなぁ。
「五百万ドバの、ドバってどんな通貨なんです??」お金の単位なの??「しかも五百万って、俺達に支払える額なんですかそれ??」
「えっ、ぬほほお前まさか、ドバを知らない……? チュートリアルで言ってただろ~」チュートリアル中にあんた、しゃぶりにしゃぶられた挙句ゴックンまでされて無かった事にされてるんだけど。
「にゃんこ~、エキサイティングが俺の事を虐めるんだ助けて~」にゃんことおててを合わせて遊ぶ大事な任務に俺は戻るよ。
「ドバって言うのはにゃ~、一発殴られる事を指す単位にゃ~」五百万発殴られるって事???
「よし、エキサイティングが支払ってくれるなら喜んで買うよその情報」にっこり笑顔を見せてやろう。
「よし分かった! もしもし? さっきの奴だけど~、買うわそれ! 五百万ドバ支払っちゃうよ俺~!」こんな陽気に殴られる人初めて見る……「じゃそういう事で宜しくな!」
「受理致しました。まず、ブレイクムーンの情報ですが、もう既に消滅しています」うん、俺達の目の前で蒸発したよね。「次にラヴファイヤーの情報ですが、近くにいます」えっ、こわっ。「最後にアウトサイダーロードの情報ですが、近くにいます」情報が雑過ぎる上に怖い。
「以上で情報提供を終わります。それでは五百万ドバを頂きます。ご利用、有り難う御座いました」
 ぷつりと通話が切れ、エキサイティングが深刻な表情で俺達を見据える。
「……近くにいるって事は、この通話を聞かれていた可能性が有る……!」ヤバい奴じゃん。「いや寧ろもう俺達は井の中の蛙……?」それはこのタイミングで使う諺ではない気がする。「おぽっ」エキサイティングが突然吹き飛んだ!
「えっ、もう攻撃されてる!?」わたたっ、とにゃんこの後ろに隠れるよ!「エキサイティングっ、大丈夫……?」
「おぽっ」再び吹き飛ぶエキサイティング。「おぽっ」何度も何度も不自然な方向に吹き飛んでいる。
「アレは……! 五百万ドバ支払ってる最中にゃ」ぺろぺろと前足を舐めてるにゃんこ。「アレが五百万回行われるにゃ!」地獄では???
 併しこれでもうエキサイティングは正真正銘使い物にならない上に、ラヴファイヤーとアウトサイダーロードが近くにいるって、ヤバくない??
 ともあれ俺に出来る事は無いので、エキサイティングが謎の殴打を受け続けるのを観ながら、にゃんことおててを合わせる遊びに集中する事にした。平和だなぁ。

2 件のコメント:

  1. 更新お疲れさまですvv

    前話のコメントで予想した展開とは若干(?)異なりますが、
    さすがエキサイティングさんやってくれますなw
    そしてなんだろうこの実家に戻ってきたような安心感w
    これが神否荘なんだなぁと腕を組みながらうなずくのでした。

    わたしもおててを合わせる遊びがしたいにゃvv

    今回も楽しませて頂きましたー
    次回も楽しみにしてますよーvv

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    1. コメント有り難う御座います~!

      若干???www改めて前回のコメントを見返して噴き出しましたよねwwwもしかしたらこういう世界線も有ったかも知れません…!ww(笑)
      エキサイティングさん、期待を裏切りつつも期待通りの活躍をしてくれました!w
      神否荘の安心感はヤバいですよね…!w
      わたくしもとみちゃんの感想を聞いて、やっと帰ってきたなぁとほっこりしている次第ですw

      ワシもワシも!w おててを合わせる遊びした味が止まらん!ww

      今回も楽しんで頂けたようで嬉しいです~!
      次回もぜひぜひお楽しみ~!

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