2022年10月12日水曜日

【スマブラ二次小説】筋トレのアイク

■タイトル
筋トレのアイク

■あらすじ
フッ、フッ!

▼この作品はBlog【逆断の牢】、【pixiv】で多重投稿されております。
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(この物語は収録されておりませぬ、悪しからずご了承ください。)

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【筋トレのアイク】は追記からどうぞ。
【筋トレのアイク】


「アイクがトレーナーデビューしたらしいぞ!」

 どこかの世界のどこか。メタナイトがフヨフヨとマルスの周りを旋回している。
「トレーナー? ポケモンマスターでも目指すの?」
 あまりにも訳が分からない事が多過ぎて、最早ツッコミも当たり前になりつつあるマルスである。
「いや、筋トレのトレーナーだそうだ」
「ウィーフィットトレーナーの方か……」
「早速来たぞ!」
 全身パツンパツンの服を着たアイクが腹筋しながらにじり寄って来た。
「こわっ! なに⁉ どうやって移動してるのそれ⁉」マルスは怖がっている。
「フッ、フッ! やぁマルス、筋トレに励んでるか? フッ、フッ!」無限に腹筋しながら語り掛けてくるアイク。「筋トレは素晴らしいぞマルス、筋トレは素晴らしい!」
「筋肉の権化みたいになってる……」ガタガタしているマルス。「ってか服もそれどうにかならなかったの……? 何か見てはいけないモノを見てる気持ちになるんだけど……」
 パツンパツンの服のアイクは逆立ちしながら頷く。
「フッ、フッ! 仕方ないだろう、筋トレの正装なんだから」
「筋トレに正装が有る事を初めて知ったよ……」
「お前も筋トレになれ、マルス」片手で逆立ちしながら、片手でマルスを指差すアイク。「その肉体、最早至高に近い。共に筋トレにならないか?」
「ならないよ! てか筋トレになるって何⁉ 筋トレはするものじゃないの⁉」
「マルス! 筋トレがそんなに嫌なのか……? 昔はあんなに寝る前にねだっていたのに……!」逆立ちしながらぐるぐるマルスの周りを回り始めるアイク。「寝る前に腕立て伏せしてから寝る~! と煩かったあのマルスが……!」
「僕の幼少期を捏造するのヤメテ?? どんだけ腕立て伏せしたがってるんだよ! 勝手にして寝たらいいでしょ! しないけど!! てか怖い! 逆立ちしながら犬のように周りを駆け回るの怖い! 映像化したくなかったこんな怪異!」マルスは泣いている。
「そんなマルスにはこれをやろう」そう言ってアイクは逆立ちしたまま足で何かを手渡し……否、足渡ししてきた。
「これは……?」ギプスのような物を渡されるマルス。
「それを付けると三十秒で筋肉が八億倍付く魔法のギプスだ」
「肉体魔改造ってレヴェルじゃないしたぶん人死にが出る奴だよそれ……」そっとアイクの足に返すマルス。「もしかして僕を殺そうとしてる……?」
「聞けマルス! 私はもうそのギプスを装着済みだ」メタナイトがキリリッと眼前に飛んで来た。「見てくれこの筋トレを、最早私は筋トレだ」
「メタナイトに筋肉が付く部位が有る事を初めて知ったよ……! え、どこに着けてるの?」
「足と手に付けてたんだが、見てくれ。この筋トレを」
 メタナイトの足と手はバキバキになっていた。
「……ごめん、何かもう解釈違いが起きそうで直視できないよ……メタナイトは、何かこう、そういうのしちゃいけないと思う……」すっと視線を逸らすマルス。
「代金はタヴーに支払わせてある」
 アイクのニッコリ笑顔に、マルスもニッコリ笑顔で返した。
「お金、返してきてあげて?」
 なお、タヴーにお金は返らなかったそうな。
 めでたし!

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